てんかん 治療 薬。 てんかんの治療のゴール─「発作ゼロ、副作用ゼロ、将来への不安ゼロ」

漢方とてんかん治療

てんかん 治療 薬

イーケプラは、てんかんの発作をおさえる薬です。 過剰に興奮した脳内神経をおさえる働きがあります。 イーケプラは錠剤、ドライシロップ(粉薬)、点滴静注(点滴薬)の3種類があります。 どの剤形でも効能効果に違いはありません。 効能又は効果 〇てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む) 〇他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法 イーケプラ錠250mg/イーケプラ錠500mg 添付文書 【てんかんの部分発作とは】 脳の全体または大部分が過剰な興奮状態になっておこる発作を「全般発作」といい、脳の一部が興奮状態になることでおこる発作を「部分発作」といいます。 部分発作と全般発作ではてんかんの種類が異なり、現れる症状も異なる場合もあります。 部分発作の場合に現れる症状は、運動・身体感覚の麻痺、自律神経の乱れ、感情のコントロールがきかなくなるなどの精神症状などがあります。 また、意識障害はある場合とない場合があります。 イーケプラの血中濃度 イーケプラは、薬を使用してからおよそ1時間後に血液中で薬の濃度が最も高くなっている状態になります。 また、薬の持続時間は使用後、およそ6〜9時間程度です。 イーケプラの特徴 他の抗てんかん薬では効果がなかった場合にイーケプラを使用する場合も多く、海外のガイドラインでは単剤療法においてイーケプラを第一選択薬とする場合があります。 てんかんに対してイーケプラ単剤で治療する場合もありますが、けいれんをともなう発作(強直間代発作)などが激しかったり、抗てんかん薬が効きづらい方に対しては、他の抗てんかん薬とイーケプラを併用して治療する場合もあります。 イーケプラは他のてんかん薬とは異なる働きをするためで、働きの違う薬を併用することで、効果的な治療が期待されます。 イーケプラは比較的、高い割合で副作用が現れる薬です。 添付文書によると、使用者の年齢によって副作用の現れ方に違いがあります。 また、イーケプラを単剤で治療した場合と、他の薬と併用した場合によっても副作用の現れ方に違いがあります。 15歳以上の副作用 【てんかんの部分発作に対してイーケプラのみで治療した場合】 飲み薬での主な副作用は、眠気(傾眠)の他に肝機能検査値の異常、好中球数減少などです。 なお、飲み薬での臨床試験ではおよそ55%の方に副作用が現れています。 【てんかんの部分発作に対して他の薬と併用治療した場合】 飲み薬での主な副作用として鼻咽頭炎、眠気、頭痛、体がフラフラするように感じるめまい(浮動性めまい)、下痢、便秘などが確認されています。 なお、飲み薬での臨床試験ではおよそ90%の方に副作用が現れています。 【けいれんをともなう発作をおさえるために他の薬と併用治療した場合】 飲み薬での主な副作用は、眠気の他に上気道感染などが確認されています。 なお、飲み薬での臨床試験ではおよそ20%の方に副作用が現れています。 4歳以上15歳未満の子どもの副作用 【てんかんの部分発作に対して他の薬と併用治療した場合】 飲み薬での主な副作用は眠気ですが、血液検査などの検査値異常が現れることも確認されています。 なお、飲み薬での臨床試験ではおよそ60%の方に副作用が現れています。 【けいれんをともなう発作をおさえるために他の薬と併用治療した場合】 飲み薬での主な副作用は眠気ですが、心電図検査などの検査値異常が現れることも確認されています。 なお、飲み薬での臨床試験ではおよそ50%の方に副作用が現れています。 最も現れやすい副作用は眠気 イーケプラの副作用で、最も現れやすい副作用は眠気です。 使用者の年齢や使用用途に関係なく現れやすいことが確認されています。 眠気は単剤使用でも現れやすい副作用ですが、薬を併用して治療することでさらに現れやすくなるという結果がでています。 イーケプラを使用してあまりに眠気が強く出る場合は医師に相談してください。 併用する薬の整理や再検討をしてもらいましょう。 なお、眠気だけでなく、注意力・集中力・反射運動能力の低下などがおこるおそれもあります。 イーケプラを使用中は自動車の運転や危険をともなう機械の操作を行わないでください。 まれにうつ症状が現れることも イーケプラを使用することでイライラして攻撃的になる、ちょっとしたことで落ち込む、焦りや不安が募るといった精神症状が現れることがあります。 また、場合によっては自殺を企てるような精神状態になることもあります。 眠気などの副作用と比べるとうつ症状が現れることは少ないとされていますが、精神症状の副作用にも注意してください。 万が一副作用と思われる症状が現れた場合は医師の指示をあおぎましょう。 その他の副作用 その他の副作用として以下の症状が現れるおそれもあります。 眠気などと比べると現れる頻度は少ないですが注意しましょう。 精 神 神 経 系 浮動性めまい、頭痛、不眠症、傾眠、けいれん、抑うつ、不安、体位性めまい、感覚鈍麻、気分変動、睡眠障害、緊張性頭痛、振戦、精神病性障害、易刺激性、激越、健忘、注意力障害、幻覚、運動過多、記憶障害、錯感覚、思考異常、平衡障害、感情不安定、異常行動、協調運動異常、怒り、ジスキネジー、錯乱状態、敵意、気分動揺、神経過敏、人格障害、精神運動亢進、舞踏アテトーゼ運動、パニック発作、嗜眠 眼 複視、結膜炎、眼精疲労、眼そう痒症、麦粒腫、霧視 血 液 白血球数減少、好中球数減少、貧血、血中鉄減少、鉄欠乏性貧血、血小板数減少、白血球数増加 循 環 器 高血圧、心電図QT延長 消 化 器 口唇炎、歯肉腫脹、歯肉炎、痔核、歯周炎、胃不快感、消化不良 肝 臓 肝機能異常、ALP増加 泌 尿 ・ 生 殖 器 月経困難症、膀胱炎、頻尿、尿中ブドウ糖陽性、尿中血陽性、尿中蛋白陽性 呼吸器 気管支炎、咳嗽、鼻出血、肺炎、鼻漏、 代謝 ・ 栄養 食欲不振 皮 膚 湿疹、発疹、ざ瘡、皮膚炎、単純ヘルペス、帯状疱疹、そう痒症、白癬感染、脱毛症、多形紅斑 筋 骨 格 系 関節痛、背部痛、筋力低下 感 覚 器 耳鳴、回転性めまい そ の 他 けん怠感、発熱、体重減少、体重増加、血中トリグリセリド増加、胸痛、末梢性浮腫、抗けいれん剤濃度増加、無力症、疲労、事故による外傷(皮膚裂傷など) 重大な副作用 頻度は不明ですが、重大な副作用が現れるおそれもあります。 副作用と思われる体調の悪化が現れた場合は医療機関を受診してください。 ・中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN) ・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) ・薬剤性過敏症症候群 ・重篤な血液障害 ・肝不全、肝炎 ・膵炎 ・攻撃性、自殺企図 ・横紋筋融解症 ・急性腎不全 イーケプラの成分であるレベチラセタムやピロリドン誘導体に対してアレルギー反応や過敏症をおこしたことのある方はイーケプラを使用できません。 また、腎機能障害や重度肝機能障害のある方、高齢者は用法用量を調節する必要がある場合があります。 医師の指示のもと用法用量を正しく守って使用してください。 妊娠中・授乳中の使用 妊娠中の方は必ず医師に申告し、医師が使用するかどうかを判断します。 また、イーケプラの成分は乳汁へ移行することも確認されています。 薬の成分が移行した乳汁を乳児が飲むと悪影響を及ぼすおそれがあります。 授乳中の方がイーケプラを使用する場合は授乳を避けてください。 イーケプラを小児が使用する場合 イーケプラは4歳以上の子どもから使用できる薬です。 ただし、使用者の体重などによっては医師の判断で4歳未満の子どもにも使用する場合があります。 イーケプラの用法用量は、15歳以上の成人と4歳以上15歳未満の子どもで違いがあります。 【15歳以上の成人に使用する場合】 イーケプラの成分であるレベチラセタムを1日1000mg、1日2回にわけて使用します。 症状によって医師の判断により使用量を調整しますが、1日の最大使用量はレベチラセタムとして3000mgまでとします。 使用量の増量や増量のために必要な間隔期間は医師の指示に従いましょう。 なお、レベチラセタム500mgを各剤形・規格ごとの量に換算すると以下のとおりです。 ただし、体重50kg以上の子どもは、15歳以上の成人と同じ用法・用量を使用します。 また、使用量の増量や増量のために必要な間隔期間は医師の指示に従いましょう。 イーケプラを飲み忘れてしまった場合 イーケプラを飲み忘れてしまった場合は、次の使用まで5時間空いていれば気づいた時点で使用してください。 次の使用が5時間以内であれば忘れてしまった1回分はとばします。 次の使用時には、2回分を一度に使用せず、通常どおり1回分使用してください。 また、薬を飲み忘れてしまった日は、車の運転や危険作業を控えましょう。 飲み忘れる頻度が多い場合や誤って多く使用してしまった場合は医師・薬剤師に相談してください。 イーケプラの飲み合わせ イーケプラは、基本的に飲み合わせに気をつける薬はありません。 すでに何らかの薬を使用しているなどの理由で飲み合わせが気になる場合は医師・薬剤師に相談しましょう。 また、アルコール(お酒)を飲んだあとに薬を使用すると、薬の吸収・代謝・効果などに影響がでることがあるため注意してください。 イーケプラは病院を受診しなければ購入ができない処方薬です。 薬価の他にも診察料、調剤費なども必要となります。 なお、保険適用される場合は1〜3割負担となります。 イーケプラ剤形・規格 薬価(円) 錠250mg 123. 70 錠500mg 202. 00 ドライシロップ50% 222. 00 点滴静注500mg 5mL 1978. また、イーケプラの成分であるレベチラセタムのみを使用した市販薬も発売されていません。 薬を使用して身体に違和感を感じたり、薬の使用について疑問がある場合は医師・薬剤師に相談してください。 出典:独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ.

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てんかんの治療のゴール─「発作ゼロ、副作用ゼロ、将来への不安ゼロ」

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1)抗てんかん薬による治療 小児てんかんも基本的には抗てんかん薬による治療が基本です。 使用される抗てんかん薬も発作型である程度決まっています(「」参照)が、小児の欠神発作にはバルプロ酸あるいはエトサクシミドが使われます。 一般に小児は体内で薬が分解され排泄される速度が早く、成人よりも多めの量が必要とされます。 また、成長に伴って身長や体重が増えていくため、体重や血中濃度を定期的に測定しながら、薬の量を調節する必要があります。 抗てんかん薬を増やした後でも、予測していたよりも血中濃度が低すぎたり高すぎたりする可能性があり、血中濃度を測定する必要があります。 また、てんかんの治療に使われる薬には、同じ成分でも、錠剤、散剤、シロップ剤、ドライシロップ剤など、異なる剤形が用意されていることがあり、子どもでも飲みやすい薬の形を選ぶことができます。 また、風邪薬などと一緒に飲むと血中濃度が変化する場合もあり、血中濃度が上がると副作用が出やすくなり、血中濃度が下がると発作が起こりやすくなる可能性もあり、他の薬を飲むときには医師等に相談することが大切です(「」参照)。 2)副作用への対処 抗てんかん薬を服用している間は、副作用の発現に注意を配ることが大切ですが、副作用を避ける意味でも血液検査などの一般検査や血中濃度測定を定期的に受けることが必要です(「」参照)。 小児てんかんにおける抗てんかん薬の主な副作用 ケトン食療法は糖などの炭水化物を減らして脂肪を増やす食事で、脂肪が分解されてケトン体が体内で作られることで効果を発揮します。 米やパンなどを減らして、砂糖を使わず、卵、豆腐、肉、魚を中心に食用油を添加した食事を続けます。 バランスの偏った食事になるため、医師と栄養士の指導が必要になります。 ケトン食療法は、主に小児が対象で、などに有効とされていますが、その他の発作型にも効く可能性があります。 効果がみられるまで最低1ヵ月は続け、そこで効果の判断をし、必要とした場合には微調整しながら2年程度続けます。 副作用として、元気がなくなったり、嘔吐、下痢、便秘がみられます。 長期的には、低身長、体重増加不良、腎結石に加えて、微量元素欠乏による心不全などが発現することもありますので医師等の指導が重要です。 総合ビタミン、ビタミンC、カルニチン、微量元素をサプリとして使用する場合があります。 詳細は、ケトン食普及会のホームページをご覧ください。 (3)ACTH療法.

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猫のてんかん、原因と症状、治療法まとめ。寿命、費用は?

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抗てんかん薬 てんかんの種類 脳細胞において異常な電気放電が発生するとてんかん発作が起こる。 てんかんは慢性疾患であり、原因不明な場合を「原発性 真性 てんかん」、原因が特定できる場合をを「症候性てんかん」という。 てんかんは大きく次の三種類に分けることができる。 それに対し、欠神発作は意識消失が主であり、けいれんを伴わないことが多い。 部分発作は意識障害・異常行動などを起こす。 抗てんかん薬はてんかんの種類によって使い分けないといけない。 適切に使用しないと、症状を逆に悪化させることもある。 抗てんかん薬の作用機序であるが、考え方はとても簡単である。 脳細胞に異常な電気信号が発生しているから、てんかんが起こるのである。 それならば、脳の活動を抑えるように働けば良いのである。 具体的には次のようなものがある。 そのため、これらの働きを抑制すれば良い。 また、「」で学んだように、Cl -の働きを強くすることで脳の作用を減弱させることができる。 以下に抗てんかん薬を示す。 強直・間代発作、部分発作に用いる薬物 ・フェニトイン(商品名:アレビアチン、ヒダントール) フェニトインは Na +の透過性を抑制することで抗てんかん薬としての作用を表わす。 強直・間代発作、部分発作などに用いられるが、 欠神発作は悪化させる。 副作用として 歯肉肥厚がある。 ・フェノバルビタール(商品名:フェノバール)、プリミドン(商品名:プリミドン) プリミドンは代謝されてフェノバルビタールとなる。 フェノバルビタールは名前に「~ビタール」となるので、バルビツール酸系薬と容易に想像できる。 バルビツール酸系薬なので、作用機序は Cl -の透過性亢進である。 欠神発作に対しては無効である。 ・カルバマゼピン(商品名: テグレトール) カルバマゼピンは細胞内への Na +流入を抑制する。 抗てんかん以外に三叉神経痛、躁病にも有効である。 欠神発作の評価法として ペンテトラゾールという薬物によるけいれん誘発があり、カルバマゼピンはこのペンテトラゾールによるけいれん誘発を抑制する。 しかし、ヒトでの欠神発作は無効であるため、欠神発作には用いられない。 欠神発作に用いられる薬物 欠神発作に用いられる薬物として トリメタジオン、エトスクシミド(商品名:エピレオプチマル、ザロンチン)がある。 これらの薬物は Ca 2+の透過性を抑制する。 強直・間代発作はむしろ悪化させる。 ほとんどのてんかんに有効な薬物 ・ベンゾジアゼピン系薬 ほとんどのてんかんに有効なベンゾジアゼピン系薬としてジアゼパム(商品名:セルシン、ホリゾン)、ニトラゼパム(商品名:ベンザリン、ネルボン)、クロナゼパム(商品名:リボトリール、ランドセン)がある。 ジアゼパムはてんかん重積症に静注で用いられる。 てんかん重積症とは、てんかん発作が短時間内に繰り返し起こる状態の事であり、生命の危険もあり得る。 ・バルプロ酸ナトリウム バルプロ酸ナトリウム(商品名:デパケン、セレニカ)は GABAトランスアミナーゼを阻害することによってGABAの量を増大させ、結果としてCl -の作用を強める。 赤枠の薬物は「強直・間代発作、部分発作」に使用され、トリメタジオン・エトスクシミドは「欠神発作」のみに有効である。 ベンゾジアゼピン系薬・バルプロ酸ナトリウムはほとんどのてんかんに有効である。 また、バルビツール酸系薬であるフェノバルビタール・プリミドンやベンゾジアゼピン系薬の作用機序が「Cl -透過性亢進」であることは容易に想像がつく。 そして、欠神発作に使用されるトリメタジオン・エトスクシミドの作用機序が「Ca 2+透過性抑制」と覚えていれば、残ったフェニトインとカルバマゼピンの作用機序は「Na +透過性抑制である」と考えることができる。 ただし、バルプロ酸ナトリウムの作用機序は覚えるしかない。

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