精霊の守り人。 「守り人」シリーズの魅力とは。『精霊の守り人』や新刊のあらすじもネタバレ

「守り人」シリーズの魅力とは。『精霊の守り人』や新刊のあらすじもネタバレ

精霊の守り人

作者の上橋菜穂子は、東京都出身の作家、文化人類学者です。 「守り人」シリーズを代表とするさまざまな作品を執筆し、同シリーズでは複数の賞を受賞。 自身も2014年に「国際アンデルセン賞作家賞」を受賞しています。 「守り人」シリーズは、女用心棒バルサと皇太子チャグムの成長を描いた長編小説のほかに、バルサの少女時代が描かれた中・短編集も発表されています。 なかでも『精霊の守り人』から始まるメインストーリーは全10巻が刊行されました。 タイトルに「守り人」とつくものはバルサが主人公、「旅人」とつくものはチャグムが主人公の物語として分けられています。 さらに本シリーズは、1巻ごとに完結する構成になっているため、どこから読み始めても違和感なく楽しめるのも魅力のひとつでしょう。 また「守り人」シリーズは、2006年にラジオドラマ化され、その後アニメ化、漫画化を経て、2016年にテレビドラマ化。 お茶の間で多くの話題を呼んだ作品となりました。 児童文学でありながら、年齢や性別を問わず惹きつけられる作風が特徴です。 ちなみに本シリーズの世界観は、上橋の中央アジアでの生活と民族の見聞から影響を受けているそうです。 「守り人」シリーズには、目に見える人間の世界「サグ」と、目に見えない精霊の世界「ナユグ」が存在しています。 2つの世界は同じ時、同じ場所に重なって存在する、平行世界のような関係性です。 「サグ」に住んでいる普通の人には「ナユグ」の世界を見ることはできず、ましてや「ナユグ」の生き物と会話することもできません。 ただし呪術師は、呪術によって「ナユグ」の世界と接触することが可能なのです。 呪術師のほかにも、まれに呪術を用いなくても「ナユグ」を見ることができる人間(子ども)も存在しています。 また、まれに「サグ」と「ナユグ」が交わる場所があります。 本来は接触するはずのない2つの世界が重なることで、異界からのメッセージを受け取る不思議な現象を体験できる面白さが、本シリーズの魅力のひとつだといえるでしょう。 ほかにも「守り人」シリーズには、「新ヨゴ皇国」「カンバル王国」「サンガル王国」「ロタ王国」と、主に4つの国が登場します。 国によって言語は異なり、宗教も違います。 ファンタジーの世界でありながらも、現実世界と似た環境だからこそ、親近感を覚えることができるのです。 「守り人」シリーズの魅力2:大人も子どもも楽しめる児童文学 児童文学作品は、一般的に子どもが主人公です。 しかし「守り人」シリーズにおける主人公バルサは、物語の開始時から30歳の女性という大人の姿で描かれています。 そのほか10歳の皇子チャグム、バルサより2つ年下の呪術師タンダ、年齢不詳のトロガイなど、さまざまな年齢や性別の登場人物が現れるのも特徴です。 だからこそ「守り人」シリーズには、年齢や性別を問わずたくさんのファンがいるのでしょう。 登場人物はみなそれぞれに自分の人生を生き、どれだけ過酷な運命が立ち塞がろうとも真っすぐ受け止め、自身のなかで消化していきます。 たとえ気丈に振る舞っていても、心のなかで葛藤や迷いが生まれている姿に、読者も勇気づけられます。 「守り人」シリーズでまず読むならコレ!『精霊の守り人』のあらすじをネタバレ紹介 どの巻からでも読むことができる本シリーズですが、初めて手に取る人は巻数の多さに圧倒されてしまうかもしれません。 その場合、まずは物語の始まりである『精霊の守り人』から読むことをおすすめします。 世界観や登場人物たちの関係性を知ることができるでしょう。 では『精霊の守り人』のあらすじを簡単に紹介します。 短槍使いであり用心棒を職業とする女バルサは、ある日、川に流されていた少年を助けます。 少年の正体は新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムで、異世界「ナユグ」に暮らす水の精霊ニュンガ・ロ・イムの卵を宿していました。 かつて新ヨゴ皇国の建国の際に、ニュンガ・ロ・イムは退治されたといわれています。 チャグムの父帝は、国の威信のために、卵を宿したチャグムを暗殺しようと動いていました。 さらに、ニュンガ・ロ・イムの卵を食らう「ナユグ」の怪物ラルンガからも、命を狙われているのです。 チャグムの母であるニノ妃から、彼を連れて逃げるよう依頼されたバルサは、卵がチャグムの体を離れるまで幼馴染や師匠とともに暮らすことにしました。 本編が完結して以降、11年ぶりとなる「守り人」シリーズの外伝『風と行く者』。 シリーズのなかでも最大の長編とされています。 作者の上橋自身、かなり以前から書き始めていた作品でありながらも、途中で執筆が止まっていたとのこと。 数年の時を経て完成し、バルサたちの新たな物語を読むことができることは、ファンにとっても喜びひとしおです。 今作をきっかけに、「守り人」シリーズを読んでみようと考えている方も多いでしょう。 では『風と行く者』のあらすじを簡単に紹介します。 ある日バルサは、連れ合いのタンダとともに草市を訪れました。 そこで、かつて護衛をしたことのある風の楽人サダン・タラムたちと再会します。 サダン・タラムの頭(かしら)は、流水琴シャタを奏でることで異界への道を開くことのできる力をもっていました。 しかしある事情から命を狙われており、彼らはバルサにふたたび護衛を依頼するのです。 途中バルサは、頭が養父ジグロの実娘かもしれないと知ります。 複雑な心境を抱えながらも彼女を守り、歴史に隠された秘密を抱えるロタ王国へと向かうのです。 「守り人」シリーズを読むなら『増補改訂版「守り人」のすべて』もおすすめ.

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精霊の守り人シリーズ放送日程、再放送情報まとめ

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皇子救出 バルサは鳥影橋を渡っていた。 その橋は平民用の橋で所々ボロボロになっていた。 この所の大雨で下を流れる青弓川は色が濁り、白く泡立ちながらさかまき流れていて恐ろしい光景だったが、顔色一つ変えずに歩いていた。 ふと上流を見ると、一本上流にかかる橋に第二皇子の行列が見えた。 今年30になる女用心棒は立ち止まってその行列を眺めていた。 一瞬その美しさに惹かれた次の瞬間、牛車の牛が暴れ始めたのだ。 牛車が振り回され横転し中から小さい人影が川に落ちていのが見えた。 バルサは短槍に縄を巻きそれを岸に投げた。 短槍が岩の間に挟まり固定されたのを確認して、縄をもって川に飛び込んだ。 流される皇子をつかもうとするが、あと一歩のところでつかみ損ねてしまう。 そこで奇妙なことが起こった。 体がふわっと軽くなったのを感じた。 荒れくるっていた水の流れが止まり、音さえも消え去り、どこまでも透き通った青い空間が静止していた。 何が起きたかわからないまま皇子に手を伸ばし、掴んだと思った時には手が引きちぎれるかと思うほどの衝撃が来た。 さっきのことが夢なのか、激しい水の流れに飲まれたが、なんとか皇子を岸まで引き上げ蘇生術を施した。 用心棒は市民以下の異邦人であるため、よくて報奨金を渡されておしまいだと思っていたので、この扱いにはとても驚いた。 実際、後で報奨金をわたしので宿を教えるようにと言われた。 しかし、宿におちついたバルサのもとにやってきた使いは、報奨金を二ノ妃の館で接待した後に渡したい、と言ってきたのだ。 それで舞い上がるほどバルサは世間知らずではなかった。 皇族のものが下々のものにやさしくするときには必ず裏がある。 やっかいなことになったと思ったが、ここで断っては逆に無礼なふるまいとしてやっかいなことになるだろう。 仕方なくいわれるままに招待されたが、二ノ妃の歓待は真心こもったものだった。 ご馳走を楽しんだバルサは帰ろうとするが、侍従長に泊まっていくよう言われてしまう。 ここまで来たら素直に従うしかないと諦め、立派な湯殿を堪能し、その後案内されて寝間に入った。 バルサの度胸は並みではなくすっと深い眠りに入った。 次に目を覚ましたのは真夜中だった。 人の気配に気づき目を覚ましたのだ。 なんと二ノ妃と第二皇子がやってきたのだ。 妃はチャグムが命を狙われていること、チャグムにはなにか不思議なものがやどっているのではないかということをバルサに話した。 そしてバルサにチャグムをここから連れ出し守ってほしいと言うのだ。 バルサには断る選択肢がなかった。 ここで断れば口止めに殺されてしまうだろう。 バルサは皇子の護衛を引き受けた。 そして皇子の寝間に火をつけるように言った。 その隙に乗じてバルサとチャグムは抜け道に足を踏み入れていった。 バルサは青霧山脈を超えるつもりだった。 チャグム暗殺を企てているものたちが焼けた宮に死体がないのに気づくだろうから、今夜中に青弓川をわたって山に入りたかった。 そのための支度をトーヤに頼んだのだ。 トーヤが買い物してる間バルサとチャグムはトーヤの家で休んでいた。 ふいにチャグムがうめき、口を大きく開けてヒューっといきを吸い込んだ。 チャグムの胸から喉、頭にかけて青い光がにじみだしたのだ。 バルサはチャグムを急いで起こした。 これは私一人でどうにかなることじゃない、化け物の相手は厳しいと思った。 買い物を終え、バルサとチャグムは出発し、ちょうど見晴らしのいい田の間の畦道にさしかかったところで暗殺者たちが襲い掛かり撃退するも傷を負ってしまう。 バルサたちはタンダの家に行き傷の手当てをしてもらう。 タンダは薬草師であるのと同時にトロガイの弟子で呪術師でもあるためチャグムになにが宿ってるのか聞くがわからないという。 タンダの家で傷の回復を待っているとトロガイがやってくる。 トロガイはチャグムに宿っているものが精霊の卵だと話してくれるが完全に理解できてるわけではないという。 時期が来たらチャグムは海に向かって動き出すらしい。 バルサたちは山奥にある狩穴に拠点を移し、チャグムに宿っているものを調べたり、武術の鍛錬をしたりし、つかのま穏やかな時をすごしていく。 チャグムに不思議な変化が起きた。 いつもは寝起きのいいチャグムが、その日はなかなか起きてこなかった。 体がだるいのだと言う。 トロガイが卵の様子を見ると大きくなり脈打っているという。 その日の夕方、チャグムの悲鳴が聞こえた、タンダはチャグムの意識が精霊の世界に引っ張られているという、バルサは懸命にチャグムを支え落ち着かせることができた。 チャグムはどうして自分がこんなに大変な思いをしなければならないのかと悩むようになる。 バルサは自分の過去のつらい経験をチャグムに話、厳しくも優しく説く。 チャグムは辛いのは自分だけではないと気づき落ち着きを取り戻していく。 変化から二月がたち、その時期が近付くにつれて次第に精霊の卵の謎が明らかになっていく。 皇子の命を狙う者たちもことの重要さに気が付き始める。 チャグムに宿る卵が海を目指して動き始め、精霊の卵を狙う異界の魔物も現れ、一気にクライマックスへ向かっていく。 精霊の守り人 を読んだ読書感想 皆の思惑が絡まり複雑になっていく中、バルサの強い心が変わらずに困難に立ち向かい続ける、そこにとてもあこがれを抱いた。 自然な導入部にバルサの人となりがちりばめられ、物語が動き出した時には、バルサのこと、魅力がわかってしまえる。 彼女が大きな運命に翻弄される中でも強く輝いているように見えるのは幼いころのつらい経験があったからだろう。 そんな彼女を支えてくれる周りの人たちもとても優しく、互いに尊敬していることがわかる。 一人で頑張ることは当たり前で、他人のために頑張れる彼女たちを見て、わたしたちは一人で生きているのではないと改めて感じる作品です。

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上橋菜穂子 『精霊の守り人』

精霊の守り人

普段、海外ドラマ好きを宣言していますが、実はアニメも大好きで、ストーリー性のあるものが大好きです。 その中でも「精霊の守り人」のアニメは素晴らしく、予算の潤沢なNHKならではの質の高い出来上がりで、最後までそのクオリティを保ったまま完結した。 今まで見たアニメの中でもトップを争うほどに傑作で、上橋菜穂子の世界観を見事に再現したNHKの制作陣があっぱれな作品だったんだ。 (僕は原作は読んでないけど、奥さんや子どもたちは全巻制覇していて絶賛していた。 ) 今日、待ちに待った「精霊の守り人」のドラマ版が放映された。 オープニングはまだそれなりに良かった。 アニメ版よりかなり険しいい山道でチャグムが川に落ちるまでは… 綾瀬はるかのバルサも、まあがんばっていた。 (捕まったときのヤサグレ感はひどかったけど) あのチャグムを助ける時の川の中のチープな映像。 あれは十年以上前の予算の少ない民放がやっていたレベルの特撮だ。 そこでまずがっかりしたが王宮の中はもっとひどかった。 狭い荘厳さのない帝の部屋。 今時、そこらのセレブのほうがもうちょと広い部屋に住んでるよ。 スケールがちっちゃすぎる。 帝の衣装はマツコのドレスのような柄だし。 チャグム役の子役の子は王室生まれの品の良さがなく、根っからの庶民感を発してる。 あと帝が鳴らしていたあのガラス球はなんだ。 ギャクとしか思えない。 街のシーンやバルサの戦闘シーンがまだがんばっていただけに、王宮内の描写がひどすぎて原作のあの独特の世界観が台無しだ。 トロガイの高島礼子は汚くてひどい。 よくあの役を受けたなぁ。 ジグロの吉川晃司は良かった。 トーヤとサヤも良かった。 壮大なスケールの物語がとってもこじんまりした物語の初回だった。 これからどんどん出てくる上橋菜穂子ワールドの雰囲気をどう表現するつもりだろう。 サグとナユグの重なりあう世界の感じやラルンガをどう描くか、想像しただけで残念な予想しかできない。 高い受信料払っているんだから、もうちょっと頑張って欲しい。 NHKさんよろしくお願いします。

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