射程 極 振り 弓 おじさん。 【小説家になろう】VRMMOものの実存MMOとの乖離に一石投じるスレ Part14

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射程 極 振り 弓 おじさん

あらゆるスキル、あらゆる奥義、あらゆる戦法が通用しない。 もはやマココの苛烈な攻撃に対して経験と本能、そして反射で対応するのみだ……! だが、俺にとって反射で対応し続けるというのは難しい。 若いマココとネココにいずれついていけなくなる……。 何か逆転の糸口を見つけなければならない。 しかし、マココの攻撃は思考すら許しはしない……! このままでは……。 「まだよ! まだ希望を捨てちゃダメよ、おじさん!」 「……もちろんだ!」 ネココは思った以上に冷静だ。 いや、冷静というよりは雑念を捨てた超集中状態……いわゆる『ゾーン』に入っているのだろう。 今の彼女にマココに対する憧れや 畏 ( おそ )れはない。 ただ、目の前に立ちふさがる強敵を倒すことのみにすべてをつぎ込んでいる! 「俺が足を引っ張るわけにはいかないだろう!」 そうだ……! 戦いは俺たちの想定した方向へと進んでいるんだ。 まずは他のプレイヤーを倒し、マココの相手は2人以上で行う……。 まさに今がそうじゃないか! マココに対して俺たちは2対1で挑めている……! イレギュラーはクロッカスJr. を仕留めきれなかったことだが、これも時間が解決してくれる。 なぜなら、クロッカスJr. のブーメラン化は合体奥義の効果によるものだからだ。 特殊効果持続型の合体奥義には必ず制限時間が存在する……。 つまり、このままロクな反撃が出来ないまま時間を消費することも、立派な反撃になっているということだ。 とにかく生き残ればあの一番危険な黒いブーメランが消える……! 今は耐え忍ぶ時と自分に言い聞かせ、折れかけた心を支える。 まだだ……まだ戦いは終わらない……! 通用しないスキル、奥義、戦法だって時間が稼げるならどんどん使っていけ! ネココが諦めていないのに俺が諦めるのはカッコよくないからな……! おじさんはいつだって若い子に良いところを見せたいと思っているのさ……! 根性論で耐え忍ぶ戦いが何秒、何十秒、何分続いただろうか。 黒いブーメランは……まだ消えない! まさか、消えないのか……!? それとも効果時間が異常に長いとか……。 くっ……手数が減ってくれないことには反撃の芽が……。 「 神龍回帰刃 ( シェンロンブーメラン )!」 「……っ! おじさんっ!!」 「あ……!」 黒いブーメランに消えてほしいあまり、そちらばかりを見すぎていた。 もはや回避できない位置に金色の龍のオーラをまとったブーメランが迫って来ていた。 終わっ……。 「アイムアロー!」 俺自身が矢となり空へ飛びあがる! 【 神龍回帰刃 ( シェンロンブーメラン )】が体をかすめたが、こちらも奥義をまとっているので致命傷にはならない。 しかし、緊急発動したせいで飛んで行く場所がわからない……! 【アイムアロー】は俺自身が高速回転しながら飛ぶ奥義ゆえに、飛んでる最中に周りを確認して軌道の微調整は難しい……! さらにこのフィールドは霧のせいで視界が悪く、初めて戦う場所なのでまだ地形も覚えていない。 望んだ場所に軌道を変えるのはより困難だ。 でも、出来る限り元の場所の近くに落ちなければならない! ネココを孤立させるわけには……! ガンッ! ガリガリガリガリ……ッ! なんだ? 何か硬い物の表面を削りながら下へと落ちていくぞ……? 徐々に回転の勢いも落ち、周りの様子も見えるようになってくる。 ここは……。 「中央の時計塔だ……!」 時計塔が【アイムアロー】を受け止めてくれたんだ! このフィールドの象徴のような建物なだけあって、他の物より頑丈なんだろう。 おかげで思ったよりもネココから離れていない! これならすぐにカバーに……! 「なっ!?」 そいつは霧を切り裂いて現れた。 先ほどまで気になってしょうがなかった黒いブーメランが、その巨大さを増して俺に迫る。 これは俺の【ビッグアロー】とかと同じ【ビッグ】系の奥義が使われているのだろう。 【ビッグ】系はクールタイムがさほど長くない割に威力があるし、なにより見た目の威圧感が最高なんだよなぁ……。 敵が想像以上に 怯 ( ひる )むんだ。 そう、まさに今の俺のように……! マズイ、完全に死ぬ前に思考が高速化するアレだ……! この状態は無駄なことを考えるためではなく、生き残る手段を考えるためにあるというのに、何も思いつかない……! 【アイムアロー】の効果は切れている。 落下が始まる。 【ワープアロー】や【浮雲の群れ】などの機動力を補ってくれるスキル奥義はマココとの戦いの最中に使ってしまっている。 ならば【舞風】で体を軽くして、【風雲一陣】で風を吹かせて少しでも体を……! ダメだ……! 巨大すぎるブーメランが乱気流を発生させている! 体を軽くすると逆に巻き込まれやすくなる……! 相殺できる奥義は……ない! 同じ【ビッグ】系の奥義である【ビッグアロー】を使っても、向こうのブーメランが合体奥義によって作られたものである以上、威力は足元にも及ばない 威力という点で一番頼れる【 南十字星型弩砲 ( サザンクロスバリスタ )】はバリスタを固定できない空中では使い物にならない! この状況で俺が使うべきものは……! 「インフェルノアロー!」 ブーメランに爆裂する矢をぶつけ、その爆風で体を少しでも動かす……! 即死に比べれば自爆のダメージなんてないに等しいが、そもそも爆風による体の移動もないに等しかった……! これではキルまでの時間がコンマ数秒くらいしか伸びない! ブーメランの刃がすぐそこまで……。 その時、ブーメランの動きがぴたりと止まった。 同時にフィールド全体にチャリンの声が響く。 『タイムアーーーップ! 試合時間30分が経過したため、両パーティの残り人数の差で勝敗を決定するにょん! 『 AUOratorio ( エーユーオラトリオ )』は1人! 『 幽霊組合 ( ゴーストギルド )』は2人! よって勝者は『 幽霊組合 ( ゴーストギルド )』だにょん! 決勝進出おめでとうだにょーん!』 戦いは思わぬ形で幕を閉じた。

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Data.215 弓おじさん、勝てない

射程 極 振り 弓 おじさん

あらゆるスキル、あらゆる奥義、あらゆる戦法が通用しない。 もはやマココの苛烈な攻撃に対して経験と本能、そして反射で対応するのみだ……! だが、俺にとって反射で対応し続けるというのは難しい。 若いマココとネココにいずれついていけなくなる……。 何か逆転の糸口を見つけなければならない。 しかし、マココの攻撃は思考すら許しはしない……! このままでは……。 「まだよ! まだ希望を捨てちゃダメよ、おじさん!」 「……もちろんだ!」 ネココは思った以上に冷静だ。 いや、冷静というよりは雑念を捨てた超集中状態……いわゆる『ゾーン』に入っているのだろう。 今の彼女にマココに対する憧れや 畏 ( おそ )れはない。 ただ、目の前に立ちふさがる強敵を倒すことのみにすべてをつぎ込んでいる! 「俺が足を引っ張るわけにはいかないだろう!」 そうだ……! 戦いは俺たちの想定した方向へと進んでいるんだ。 まずは他のプレイヤーを倒し、マココの相手は2人以上で行う……。 まさに今がそうじゃないか! マココに対して俺たちは2対1で挑めている……! イレギュラーはクロッカスJr. を仕留めきれなかったことだが、これも時間が解決してくれる。 なぜなら、クロッカスJr. のブーメラン化は合体奥義の効果によるものだからだ。 特殊効果持続型の合体奥義には必ず制限時間が存在する……。 つまり、このままロクな反撃が出来ないまま時間を消費することも、立派な反撃になっているということだ。 とにかく生き残ればあの一番危険な黒いブーメランが消える……! 今は耐え忍ぶ時と自分に言い聞かせ、折れかけた心を支える。 まだだ……まだ戦いは終わらない……! 通用しないスキル、奥義、戦法だって時間が稼げるならどんどん使っていけ! ネココが諦めていないのに俺が諦めるのはカッコよくないからな……! おじさんはいつだって若い子に良いところを見せたいと思っているのさ……! 根性論で耐え忍ぶ戦いが何秒、何十秒、何分続いただろうか。 黒いブーメランは……まだ消えない! まさか、消えないのか……!? それとも効果時間が異常に長いとか……。 くっ……手数が減ってくれないことには反撃の芽が……。 「 神龍回帰刃 ( シェンロンブーメラン )!」 「……っ! おじさんっ!!」 「あ……!」 黒いブーメランに消えてほしいあまり、そちらばかりを見すぎていた。 もはや回避できない位置に金色の龍のオーラをまとったブーメランが迫って来ていた。 終わっ……。 「アイムアロー!」 俺自身が矢となり空へ飛びあがる! 【 神龍回帰刃 ( シェンロンブーメラン )】が体をかすめたが、こちらも奥義をまとっているので致命傷にはならない。 しかし、緊急発動したせいで飛んで行く場所がわからない……! 【アイムアロー】は俺自身が高速回転しながら飛ぶ奥義ゆえに、飛んでる最中に周りを確認して軌道の微調整は難しい……! さらにこのフィールドは霧のせいで視界が悪く、初めて戦う場所なのでまだ地形も覚えていない。 望んだ場所に軌道を変えるのはより困難だ。 でも、出来る限り元の場所の近くに落ちなければならない! ネココを孤立させるわけには……! ガンッ! ガリガリガリガリ……ッ! なんだ? 何か硬い物の表面を削りながら下へと落ちていくぞ……? 徐々に回転の勢いも落ち、周りの様子も見えるようになってくる。 ここは……。 「中央の時計塔だ……!」 時計塔が【アイムアロー】を受け止めてくれたんだ! このフィールドの象徴のような建物なだけあって、他の物より頑丈なんだろう。 おかげで思ったよりもネココから離れていない! これならすぐにカバーに……! 「なっ!?」 そいつは霧を切り裂いて現れた。 先ほどまで気になってしょうがなかった黒いブーメランが、その巨大さを増して俺に迫る。 これは俺の【ビッグアロー】とかと同じ【ビッグ】系の奥義が使われているのだろう。 【ビッグ】系はクールタイムがさほど長くない割に威力があるし、なにより見た目の威圧感が最高なんだよなぁ……。 敵が想像以上に 怯 ( ひる )むんだ。 そう、まさに今の俺のように……! マズイ、完全に死ぬ前に思考が高速化するアレだ……! この状態は無駄なことを考えるためではなく、生き残る手段を考えるためにあるというのに、何も思いつかない……! 【アイムアロー】の効果は切れている。 落下が始まる。 【ワープアロー】や【浮雲の群れ】などの機動力を補ってくれるスキル奥義はマココとの戦いの最中に使ってしまっている。 ならば【舞風】で体を軽くして、【風雲一陣】で風を吹かせて少しでも体を……! ダメだ……! 巨大すぎるブーメランが乱気流を発生させている! 体を軽くすると逆に巻き込まれやすくなる……! 相殺できる奥義は……ない! 同じ【ビッグ】系の奥義である【ビッグアロー】を使っても、向こうのブーメランが合体奥義によって作られたものである以上、威力は足元にも及ばない 威力という点で一番頼れる【 南十字星型弩砲 ( サザンクロスバリスタ )】はバリスタを固定できない空中では使い物にならない! この状況で俺が使うべきものは……! 「インフェルノアロー!」 ブーメランに爆裂する矢をぶつけ、その爆風で体を少しでも動かす……! 即死に比べれば自爆のダメージなんてないに等しいが、そもそも爆風による体の移動もないに等しかった……! これではキルまでの時間がコンマ数秒くらいしか伸びない! ブーメランの刃がすぐそこまで……。 その時、ブーメランの動きがぴたりと止まった。 同時にフィールド全体にチャリンの声が響く。 『タイムアーーーップ! 試合時間30分が経過したため、両パーティの残り人数の差で勝敗を決定するにょん! 『 AUOratorio ( エーユーオラトリオ )』は1人! 『 幽霊組合 ( ゴーストギルド )』は2人! よって勝者は『 幽霊組合 ( ゴーストギルド )』だにょん! 決勝進出おめでとうだにょーん!』 戦いは思わぬ形で幕を閉じた。

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ほのぼの、掲示板 小説家になろう 作者検索

射程 極 振り 弓 おじさん

あらゆるスキル、あらゆる奥義、あらゆる戦法が通用しない。 もはやマココの苛烈な攻撃に対して経験と本能、そして反射で対応するのみだ……! だが、俺にとって反射で対応し続けるというのは難しい。 若いマココとネココにいずれついていけなくなる……。 何か逆転の糸口を見つけなければならない。 しかし、マココの攻撃は思考すら許しはしない……! このままでは……。 「まだよ! まだ希望を捨てちゃダメよ、おじさん!」 「……もちろんだ!」 ネココは思った以上に冷静だ。 いや、冷静というよりは雑念を捨てた超集中状態……いわゆる『ゾーン』に入っているのだろう。 今の彼女にマココに対する憧れや 畏 ( おそ )れはない。 ただ、目の前に立ちふさがる強敵を倒すことのみにすべてをつぎ込んでいる! 「俺が足を引っ張るわけにはいかないだろう!」 そうだ……! 戦いは俺たちの想定した方向へと進んでいるんだ。 まずは他のプレイヤーを倒し、マココの相手は2人以上で行う……。 まさに今がそうじゃないか! マココに対して俺たちは2対1で挑めている……! イレギュラーはクロッカスJr. を仕留めきれなかったことだが、これも時間が解決してくれる。 なぜなら、クロッカスJr. のブーメラン化は合体奥義の効果によるものだからだ。 特殊効果持続型の合体奥義には必ず制限時間が存在する……。 つまり、このままロクな反撃が出来ないまま時間を消費することも、立派な反撃になっているということだ。 とにかく生き残ればあの一番危険な黒いブーメランが消える……! 今は耐え忍ぶ時と自分に言い聞かせ、折れかけた心を支える。 まだだ……まだ戦いは終わらない……! 通用しないスキル、奥義、戦法だって時間が稼げるならどんどん使っていけ! ネココが諦めていないのに俺が諦めるのはカッコよくないからな……! おじさんはいつだって若い子に良いところを見せたいと思っているのさ……! 根性論で耐え忍ぶ戦いが何秒、何十秒、何分続いただろうか。 黒いブーメランは……まだ消えない! まさか、消えないのか……!? それとも効果時間が異常に長いとか……。 くっ……手数が減ってくれないことには反撃の芽が……。 「 神龍回帰刃 ( シェンロンブーメラン )!」 「……っ! おじさんっ!!」 「あ……!」 黒いブーメランに消えてほしいあまり、そちらばかりを見すぎていた。 もはや回避できない位置に金色の龍のオーラをまとったブーメランが迫って来ていた。 終わっ……。 「アイムアロー!」 俺自身が矢となり空へ飛びあがる! 【 神龍回帰刃 ( シェンロンブーメラン )】が体をかすめたが、こちらも奥義をまとっているので致命傷にはならない。 しかし、緊急発動したせいで飛んで行く場所がわからない……! 【アイムアロー】は俺自身が高速回転しながら飛ぶ奥義ゆえに、飛んでる最中に周りを確認して軌道の微調整は難しい……! さらにこのフィールドは霧のせいで視界が悪く、初めて戦う場所なのでまだ地形も覚えていない。 望んだ場所に軌道を変えるのはより困難だ。 でも、出来る限り元の場所の近くに落ちなければならない! ネココを孤立させるわけには……! ガンッ! ガリガリガリガリ……ッ! なんだ? 何か硬い物の表面を削りながら下へと落ちていくぞ……? 徐々に回転の勢いも落ち、周りの様子も見えるようになってくる。 ここは……。 「中央の時計塔だ……!」 時計塔が【アイムアロー】を受け止めてくれたんだ! このフィールドの象徴のような建物なだけあって、他の物より頑丈なんだろう。 おかげで思ったよりもネココから離れていない! これならすぐにカバーに……! 「なっ!?」 そいつは霧を切り裂いて現れた。 先ほどまで気になってしょうがなかった黒いブーメランが、その巨大さを増して俺に迫る。 これは俺の【ビッグアロー】とかと同じ【ビッグ】系の奥義が使われているのだろう。 【ビッグ】系はクールタイムがさほど長くない割に威力があるし、なにより見た目の威圧感が最高なんだよなぁ……。 敵が想像以上に 怯 ( ひる )むんだ。 そう、まさに今の俺のように……! マズイ、完全に死ぬ前に思考が高速化するアレだ……! この状態は無駄なことを考えるためではなく、生き残る手段を考えるためにあるというのに、何も思いつかない……! 【アイムアロー】の効果は切れている。 落下が始まる。 【ワープアロー】や【浮雲の群れ】などの機動力を補ってくれるスキル奥義はマココとの戦いの最中に使ってしまっている。 ならば【舞風】で体を軽くして、【風雲一陣】で風を吹かせて少しでも体を……! ダメだ……! 巨大すぎるブーメランが乱気流を発生させている! 体を軽くすると逆に巻き込まれやすくなる……! 相殺できる奥義は……ない! 同じ【ビッグ】系の奥義である【ビッグアロー】を使っても、向こうのブーメランが合体奥義によって作られたものである以上、威力は足元にも及ばない 威力という点で一番頼れる【 南十字星型弩砲 ( サザンクロスバリスタ )】はバリスタを固定できない空中では使い物にならない! この状況で俺が使うべきものは……! 「インフェルノアロー!」 ブーメランに爆裂する矢をぶつけ、その爆風で体を少しでも動かす……! 即死に比べれば自爆のダメージなんてないに等しいが、そもそも爆風による体の移動もないに等しかった……! これではキルまでの時間がコンマ数秒くらいしか伸びない! ブーメランの刃がすぐそこまで……。 その時、ブーメランの動きがぴたりと止まった。 同時にフィールド全体にチャリンの声が響く。 『タイムアーーーップ! 試合時間30分が経過したため、両パーティの残り人数の差で勝敗を決定するにょん! 『 AUOratorio ( エーユーオラトリオ )』は1人! 『 幽霊組合 ( ゴーストギルド )』は2人! よって勝者は『 幽霊組合 ( ゴーストギルド )』だにょん! 決勝進出おめでとうだにょーん!』 戦いは思わぬ形で幕を閉じた。

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