胆石 発作。 [医師監修・作成]胆石症とはどんな病気なのか?

【医師監修】胆石発作の症状とは? 痛みの特徴や持続時間、対処法を解説

胆石 発作

胆石発作の症状 胆石とは、胆のう(胆汁を一時的に溜めておく臓器)や胆管の中で、胆汁(肝臓で作られる、脂肪やタンパク質を消化する消化液)成分が固まってできた結晶のことです。 そして、この 胆石に関連して起こる腹痛を「胆石発作」といいます。 胆石発作の主な症状は、 みぞおちから右の上腹部にかけての痛みです。 痛みの程度には個人差があり、我慢できないほどの激しい痛みを感じる人もいれば、軽い鈍痛を感じる程度の人もいます。 また痛みの部位もさまざまで、背中や右肩の痛み、腰痛を感じることもあります。 なお、胆石症の場合は、この胆石発作に加え、 吐き気や悪心を伴うことがあります。 胆石発作には食事が関連している? 胆石発作は、 脂っこい食事をとった後に起こることが多く、これには食事に伴う胆のうの収縮が関連しているといわれています。 そもそも胆のうは、食べ物が十二指腸に送られたときにそれを感知して収縮し、胆汁を腸へと送り込むのですが、胆のうの出口に胆石がはまり込んでいると、胆汁が排出できない状態になります。 しかしそれでも胆のうは収縮を続けるために、胆石発作が起こるようになります。 そして、揚げ物などの脂っこい食事は、より胆のうの強い収縮を促す要因とされています。 胆石発作の持続時間は?夜に起こることが多いの? 胆石発作は、 食後2時間程度でスーッと治ってしまうことが多いといわれています。 また、発作は 夜間に起こることが多いのですが、これは夕食に脂っこい食事をとりやすいことと関連していると考えられるでしょう。 この胆石発作は、食べ物が消化されて小腸へと移動するのに伴い、胆のうが弛緩して出口を塞いでいた胆石が外れることで、明け方くらいには解消するのが一般的です。 なお、お昼に脂っこい食事をとれば、日中でも胆石発作が起こることもあります。 胆石発作の対処法は?痛み止めは効く? 胆石発作によって激しい痛みが起きている場合、 NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の鎮痛薬や、胆のうの緊張を緩和する薬で対処します。 しかし、細菌感染を起こして胆のう炎に発展してしまっている場合は、抗生物質の投与や穿刺(胆のうに針を刺して胆汁を吸引する方法)が必要になったりします。 また、胆石がある人は胆道がんを発症するリスクが高いことから、 胆石発作が定期的に起こる人の場合は、外科手術などで胆石を除去する治療が必要になるケースもあります。 おわりに:胆石発作には痛み止めも有効。 ただ、痛みがあるなら基本的に根治治療が必要 腰痛や右の上腹部の痛みが特徴の胆石発作は、特に脂っこい食事をとった直後に起きる傾向にあります。 対処法として痛み止めは有効ですが、根本的には手術治療が必要とされることも少なくないため、医師の指示に従いながら治療を進めていきましょう。 抗菌薬には純粋に化学的に作られるものも含まれていますが、一般的には抗菌薬と抗生物質はほぼ同義として使用されることが多いため、この記事では抗生物質と表記を統一しています。

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胆石症(胆のう結石)

胆石 発作

健診の結果で「胆石」と指摘された方は皆さんの周りにも決して珍しくはないと思います。 胆石には胆嚢(たんのう)に石ができる胆嚢結石と、胆管に見つかる胆管結石がありますが、今回は胆嚢や胆石について、正しい知識と付き合い方を一度確認する機会になればと思い取り上げてみます。 胆嚢は肝臓の右下にぶら下がるように存在している袋状の組織で、胆管と呼ばれる管で肝臓と十二指腸に繋がっています。 その役割は肝臓でつくられた胆汁という消化液を一時的に貯めて水分を吸収し、濃縮する事です。 そして食事の刺激によって胆嚢が収縮すると、胆汁は胆嚢から胆管を通って十二指腸内に流出し、主に脂肪の消化分解の手助けをします。 胆石は胆汁が胆嚢内で濃縮される際にコレステロールやビリルビン(胆汁色素)が混ざり合って結晶化してできるもので、成分によって主に「コレステロール結石」と「色素結石」に分けられます。 最近は食の欧米化が進んで低蛋白高脂肪な食事が増えたためコレステロールが胆汁の中で飽和(ほうわ)して析出しやすい環境になっているため、コレステロール結石は増加傾向で胆石の7割を占めるようになっており、近年では 一般人口の10人に一人が胆石を保有していると考えられています。 多くの方は胆石があっても特にその事を意識されることなく過ごしていますが、一定の確率で胆石が詰まってしまい胆汁が流れなくなる「胆石発作」を起こしてみぞおちや右上腹部に強い痛みを生じる事があります。 単に一時的な痛みだけで治まればまだいいのですが、胆嚢の出口近くで石が詰まった場合は「胆嚢炎」、それより先の胆管で詰まった場合は「胆管炎」を起こして、激しい腹痛と共に吐き気・嘔吐・発熱等を伴い、胆管炎の場合は黄疸を認める事もあります。 治療が遅れると腹膜炎や穿孔、敗血症といった重い病状に至り、特に「 急性閉塞性化膿性胆管炎」と診断された場合は救急医療体制の整備が進んだ現代であっても命の危険に晒されることは決して珍しくありません。 3~1. 有症状化の危険因子は、若年性の胆石であること、胆石が複数あることなどです。 内服で溶かす治療や、体外から衝撃波を与えて破砕する(ESWL)方法もあるのですが、いずれも根治率は低く、再発しやすいとされています。 諸説あり結論は出ていませんが今のところ胆石とがんの関連性は証明されていないこと、有症状化率は最初の1~3年が最も高く経過観察期間が長期に渡るほど合併症の発生頻度は低下するということもあって、胆石治療のガイドラインでも 無症状の場合は原則として経過観察であり、定期的な検査を続けていく中で症状が出現したり胆嚢壁の肥厚や石の増大を認める場合には手術を検討する(腹腔鏡の技術が進歩して、現在はより短期間・低侵襲で胆嚢を摘出できるようになっています)事が推奨されています。 コレステロール胆石はカルシウム成分が少ないためレントゲンやCTでは映りにくく、大きな胆石でも全く映っていないという事も珍しくありません。 胆石発作を起こさないと採血ではまず異常を認めないため、大人しくしている胆石を発見するにはもっぱら 腹部超音波検査が頼りとなります。 元々胆嚢に石が見つかっている方はもちろん、今はまだない方も健診時に定期的に確認するように努めましょう。 また石が胆嚢ではなく胆管にある場合は通常の腹部超音波検査では見つからない場合も多いので、例えば胆石が出来やすい方や腹痛の原因がはっきりしないという方は一度 MRCP(磁気共鳴胆管膵管造影:MRI装置で胆嚢から胆管、膵管を描出します)検査も受けてみる事をおすすめします。 腹部超音波での胆石の症例• MRCP検査を行うMRI 胆石が出来てしまう原因として最も多いのは前述のとおり高脂肪食の過剰摂取ですが、その他にもアルコール、糖尿病や脂質異常症等の基礎疾患、脂肪肝、加齢、ストレス、睡眠不足、女性(ホルモンの影響などで男性の2~3倍出来やすい)などが危険因子とされています。 一見意外に思われるのはダイエットで、痩せるための努力をして胆石ができるというのは不思議に思われるかもしれませんが、過剰なダイエットをするとどうしても食事を過度に控えたり不規則になりがちです。 そうすると胆汁が胆嚢の中で溜まったままの時間が長くなり、胆石が出来やすくなると考えられています。 胆嚢内の胆汁は 規則正しい食事や運動といった刺激で適度に使って入れ替えてやる事が大切という事です。 胆石がある方もそうでない方も、生活習慣による予防対策と健診での定期的なチェックでしっかり管理をなさってください。 特に胆石に注意したい方は...

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【医師監修】胆石発作の症状とは? 痛みの特徴や持続時間、対処法を解説

胆石 発作

概要 食事中の脂肪の分解を助けている 胆汁 たんじゅう という消化液は肝臓でつくられます。 この胆汁を肝臓から十二指腸に運ぶ管を胆管といいますが、胆管の途中で枝分かれする形で胆のうという袋状の臓器があります。 胆のうは一時的に胆汁を貯めておき、油の多い食事を摂った際などには収縮して貯めておいた胆汁を十二指腸に排出するはたらきをしています。 胆石症とは、胆のうや胆管に結石ができたものであり、ときに突然の激しい痛み(いわゆる胆石発作)や 黄疸 おうだん 、発熱などの症状を呈する病気をいいます。 胆石のできる場所による種類の違いは以下のとおりです。 胆のう結石 胆のうに結石ができたものであり、胆石症のなかでもっとも多くを占めます。 胆のう結石のほとんどは無症状とされていますが、ときに胆石発作の痛みや慢性・急性のを起こして腹痛や発熱を起こすことがあります。 胆のうは胆汁を貯めている臓器であり、食べ物が消化管に到達すると収縮して胆汁を絞り出します。 油の多い食事をしたときにはより強く胆のうが収縮するため、結果的に胆のうの出口に結石が詰まってしまって( 嵌頓 かんとん )痛みを起こします。 また胆のう結石があることで胆のう内の胆汁の流れが滞り、細菌感染を起こします(これを胆のう炎といいます)。 胆管結石 結石が胆管にあるものを胆管結石と呼びます。 胆のう結石と異なり胆管結石は症状を起こすことが多く、胆管の流れを結石がせき止めてしまうことで細菌感染を起こしを発症します。 胆管炎は短時間で生命にかかわる重篤な状態となることも多く、緊急での治療を必要とする病気です。 胆管結石の多くはビリルビンカルシウムという種類ですが、これは細菌感染がきっかけとなって作られるものです。 肝内結石 肝臓内の胆管に結石を生じたものであり、比較的珍しいものです。 原因 胆汁には、コレステロール、レシチン、胆汁酸、ビリルビンなどが含まれており、これらのバランスが保たれていることで液体の状態になっています。 胆石はこれらのバランスが崩れることで発生します。 脂質の多い食事を続けると胆汁中のコレステロールの割合が増加します。 次第に溶けきれなくなって結石となったものがコレステロール結石であり、胆石症のなかの大半を占めているとされるものです。 そのほか、胆汁に細菌感染が起こって生じる結石はビリルビンカルシウム結石といいます。 まれですが、溶血(赤血球の中のヘモグロビンが外に出ること)や肝障害が原因となって黒色石という種類の結石をつくることもあります。 また、胆石を起こしやすい要素として「5F」と呼ばれるものがあります。 1 40歳代(Forty 、2 女性(Female)、3 (Fatty)、4 白色人種(Fair)、5 多産婦(Fecurd)の5つの項目です。 そのほか、や急なダイエットなども胆石症を起こしやすくするといわれています。 症状 胆石発作 胆のう結石は、胆のう内にあるだけでは症状はでません。 脂肪分の多い食事を摂って胆のうが強く収縮した際に、胆のうの出口の部分に胆石が詰まってしまうと右のわき腹やみぞおちのあたりに強い痛みを生じます(胆石発作)。 また、右肩の痛みとして自覚する方や嘔吐をともなう方もいます。 胆のう炎 胆のう結石のために胆汁の流れが滞り細菌感染を起こしたものです。 発熱と右わき腹の痛みの症状が典型的ですが、高齢であったりがあったりすると痛みを感じないこともあり注意が必要です。 胆管炎 胆管結石が胆管に詰まって流れをせき止めてしまい、細菌感染を起こしたものです。 腹痛、発熱、 黄疸 おうだん (皮膚や目が黄色くなること)を認めます。 悪寒(寒気)や震えをともなうこともあります。 では血液中にも感染が広がりやすく、急に意識の状態が悪くなったりショック状態になったりするなど、数時間で生命にかかわる重篤な状態となることがあります。 検査・診断 血液検査 無症状の胆石症の場合、血液検査では特に異常を示しません。 やを起こした場合には、白血球やCRPといった炎症を反映する値が上昇します。 胆管炎では胆汁の流れがせき止められるために黄疸の値が上昇します。 腹部超音波検査 お腹の表面から超音波のでる装置をあてて行う検査です。 特に胆のう結石では、白っぽくうつる胆石を指摘することができます。 ただし、胆管結石は超音波で見えにくい位置に胆管があるため、みつけにくいことも多いです。 MRI検査 MRCPというMRIの検査では、胆のうや胆管、また膵管(膵液が通る管)の形を比較的詳細に描出することができます。 胆管結石の有無についても評価することができます(非常に小さい胆管結石はMRCPでも指摘できないこともあります)。 CTスキャン検査 胆石や胆管結石について評価します。 ただし、コレステロールが主成分のコレステロール結石はCTではうつりません。 胆管結石に多いビリルビンカルシウム結石はCTで評価できます。 治療 胆のう結石の治療 胆のう結石の場合、痛みなどの症状がなければ治療は行わず、年1回程度の検査(など)を行いながら経過をみることが多いです。 しかし、胆石発作などの症状がある場合や、を起こした場合、胆石以外にを疑う様子がある(ポリープや胆のうの壁の厚みなど)場合、胆のうの機能が低下している様子がある(結石が胆のう内に充満していて収縮しにくくなっているなど)場合には、治療を検討します。 胆のう結石の治療方法としては手術が挙げられます。 腹腔鏡手術(お腹に小さな穴を数か所あけ、そこから内視鏡や手術器具を挿入して行う手術)が一般的に行われ、胆のうごと摘出します(腹腔鏡下胆嚢摘出術)。 腹腔鏡での手術は体への負担が少なく入院期間も3日~1週間程度と開腹で行う手術よりも短くて済みます。 胆のうを摘出した後には、一時的に胆汁の消化能力が低下して下痢などを起こすことがあります()。 これは数%の方に起こりますが、数年かけて身体が順応していき症状は改善するとされています。 胆管結石の治療 胆管結石により症状が現れた場合には、内視鏡を使って詰まった胆石を除去する治療が行われます。 まず、内視鏡を口から挿入して胆管の出口がある十二指腸まで達します。 そこから内視鏡を通して胆管に治療器具(バスケット状の器具やバルーン状の器具など)を入れ、胆石を掴んだり掻き出したりする処置を行います。 ときに、胆汁を持続的に排出させるため胆管から鼻にかけて長いチューブを置いて、チューブを通して溜まった胆汁を体外に出すこともあります(内視鏡的経鼻胆管ドレナージ)。 ひとたびを発症すると短時間で重篤な状態となることも多く、胆管結石は無症状であっても治療が検討されます。 そのほかの胆石の治療 胆石症の治療の原則は、胆のう結石では胆嚢摘出術、胆管結石では内視鏡的な結石の除去術とされています。 しかし、全身状態がおもわしくない場合や合併症などがあってこれらの処置ができない場合、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)という内科的治療を行うことがあります。 これは、体外から衝撃波をあてて結石を砕く方法で、砕かれた胆石は自然に体外に排出されます。 胆石溶解療法 小さなコレステロール結石の場合、薬で溶かして治療できる場合があります。 胆石溶解療法は、半年以上内服を継続する必要があり、また効果は限定的であるといわれています。

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