卵巣 嚢腫 再発。 卵巣嚢腫の再発の確率とは?

【医師に聞いた】卵巣嚢腫ってどんな病気?再発の可能性や妊娠への影響を知りたい!

卵巣 嚢腫 再発

close• この正月休み、1回も病院からのコールなし。 人生初の経験をしております片岡です。 医師10年目まではおおよそ元旦には「病院の当直おせちをくらう」ことが習慣でした。 初詣は大晦日に事前参拝しておくのが必須で、それは今も変わらないのですが(フライング初詣)。 原三信病院どうしちゃったのかしら・・・心配。 それはそうと、いい加減皆様も女医の愚痴には飽きてきた頃でしょうから、疾患別にまとめを企画してみました。 第一弾は卵巣嚢腫について。 卵巣嚢腫と一口に言っても種類が色々千差万別です。 一般に、卵巣腫瘍=悪性もしくは境界悪性、良性も含んで卵巣に何か出来ている卵巣嚢腫=良性のみ、卵巣腫瘤=悪性がより疑わしい、と何となく日本語を使い分けています。 がんやそれに準じるモノというのは形の中に固形物を多く含みます。 それに比較して、良性のモノは形状が「袋の中に何か詰まっている」という見え方をするため、こういった使い分けをしています。 厳密に言葉を選んでいるわけではないので、いちいち反応しなくてもいいことですが、いわゆる業界人同士でおおよそのニュアンスを伝え合うのに便利ですね。 で、私が得意専門なのは「良性の、卵巣嚢腫」です。 袋の中身によって、• 皮様嚢腫は産婦人科でよく使われる言葉ですが、他の、例えば病理の先生なんかは「奇形種」という名前を使います。 でも「奇形」って聞こえがなんとなく悪い。 とその昔、産婦人科の偉い先生が思ったとか思わなかったとかで産婦人科だけがこの名前をどうも使用しているもよう。 要は「皮膚のような嚢胞」というのが名前の由来で、中身は人間の外側をくるむモノが入っています。 脂肪、毛髪、皮膚、骨、歯、目など。 卵巣には未熟な細胞、つまり卵子がてんこ盛りで詰まっているため、何かしらの刺激が来ると作りやすいモノを作ってしまうようなのです。 この「何かしらの刺激」が何か、なのはよく分かっていません。 分かっているのは悪性じゃないけど出来やすいってことと(つまり取ってもまた再発しちゃう)、どうも出来やすい家系があるってことでしょうか。 3人姉妹全員の手術をしたこともあります。 皮様嚢腫で有名なのは手塚治虫大先生著作、ブラックジャックに出演している助手のピノコちゃんですね。 彼女はさるやんごとない身分の女性の身にできていた「できもの」で、実は双子の片割れで、ブラックジャックは切除を頼まれるわけです。 「できもの」の中には「ひとそろいの人間の体のパーツ」が入っていて、彼は組み立て、体を動かすのに必要な手足をつくってピノコちゃんにする・・・という設定でした。 いや、あくまで漫画ですから。 飛躍と無理はあります。 ただ実際「人間のパーツがひとそろい入っていた」という報告は世界に2例ほどあるそうな。 組み立ててみてはいないと思いますが。 一般的には「比較的つくりやすいモノ=脂肪、毛髪、皮膚、歯、目(白目)」が入っていて、その他の難しいパーツは入っていないことがほとんどです。 ちなみに、日本人はほとんどが黒髪。 アメリカ人とベルギー人の手術の担当をしたことがあるんですけど、彼らの場合は金髪だった。 どうでもいいい情報でしたね。 皮様嚢腫、私が研修医の頃(遠い目)はまだお腹をざっくり開けて手術をすることも日常茶飯事でしたが、現在はほぼ、よほどの理由がなければ腹腔鏡手術でされている施設が多いようです。 閉経前の患者さんだと嚢胞(中身)の部分だけ摘出して外側の正常の卵巣部分は残す方針(=嚢腫摘出)でいきます。 この場合、問題になるのはやはり「再発」です。 嚢腫だけ摘出して、もうこの病気とはおさらばできればいいのですが、卵巣は残っているわけですからまた、そこに出来てしまう。 正常な卵巣はできるだけ残そうとしますから、取り残しも多少はあるかもしれません。 私の患者さんで、都合4回腹腔鏡手術を受けた人もいます。 右、左、右、左と再発して、最後は音をあげちゃって両側の卵巣を摘出しましたね・・・子供さんを希望の数だけ産み終えておくと、そういう荒技も使えますけど、お若い方はそうもいきませんので、再発と向き合わないといけません。 じゃ、症状もないしそのままにしとけば、というお声もありますが(実際そうする人もいる。 放置していても死ぬわけではないので)これがまた、捻れる、というやっかいな側面があります。 卵巣は通常、親指の先くらいの大きさですが、卵巣嚢腫ができると大きく腫れて、場合によっては赤ちゃんの頭くらいになることもあります。 卵巣って固定されておらずある程度ぷらぷらと動くので、何かの拍子に卵管ごとぐるっとねじり、まるでフィギュアスケートの回転技みたいにくるくるっと3回転、4回転しちゃうこともあります。 そうなると卵巣に行くべき血の流れがせき止められて、そりゃもう、口がきけないくらい激烈な痛みが襲います。 救急車です。 おおよそ、捻れてから(=捻転)36時間以内(つまり1日半くらいですね)なら卵巣も痛んでないのでまだ温存できるのですが、それを超してしまうと、まっくろのぐさぐさの状態になり、卵巣ごと摘出せざるを得なくなります。 これが、卵巣嚢腫の嫌なところです。 統計を取ってみると、大きさが6~7センチを超えてくると捻れやすく、しかもねじれが戻りにくいことが分かっているので、この大きさを超えるようなら 「手術ですね」 と、なります。 どんなときに捻れることがあるかというと、卵巣は腸の動きに合わせてぐるぐると動くようで、捻れるのはなんと、「お腹をこわしたとき」なのだ。 お腹が急に痛くなって、内科に行って、「食あたりですね」とか言われてお薬をもらって帰ったらそのうち良くなるどころかさらに痛みがまし、口がきけなくなって救急車で運ばれ、そのうち気が利いた当直の先生がCTとか取ってくれちゃったりして、それで卵巣嚢腫が分かり、オンコールで呼ばれた婦人科のせんせがようやく到着して、ようよう手術の同意書にサインをした、と同時に手術室に直行、というのがだいたいの捻転ストーリー。 手に汗握るアドベンチャー。 ・・・ま、必ず生還しますけど、痛い思いはあんまりしない方がいいんじゃないか、というのが私の意見です。

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卵巣嚢腫を持っています。40代から閉経後にかけて、どうなりますか?【医師に聞く#5】|OTONA SALONE[オトナサローネ]

卵巣 嚢腫 再発

概要 卵巣に腫れが生じた状態をといい、多くのケースでは卵巣の片側に発生しますが、両側に発生することもあります。 卵巣は細胞分裂が盛んな組織であるため、比較的腫瘍が生じやすい部位と言われています。 卵巣腫瘍が発生する確率は、女性の全生涯でみると5~7%程度とされ、どの年代でも発生する可能性があります。 多様な組織型の種類があり、それらは大きく良性、境界悪性、悪性(いわゆる)の3つに大別されます。 卵巣「嚢腫」と表現される場合、「嚢」とは「袋状」という意味であるため、腫瘍(細胞の増殖を伴うもの)と類腫瘍性病変(細胞の増殖がないため腫瘍ではなく、単に水分や血液などの液体が溜まっているだけのもの)の両方を含みます。 卵巣は骨盤の内部に存在し、普段は目に見えず、触ることもできないため、腫れているかどうかなどに自分自身で気づくことは困難です。 お腹が膨らんできたかな、と気づくようなケースでは、非常に大きな腫瘍となっている段階と考えられます。 また、一般的に卵巣腫瘍が生じたところで、痛みなどの自覚症状をともなわないことがほとんどです。 このため、早期発見が難しい疾患とされています。 原因 原因は、その腫瘍のタイプによって様々です。 若年者に発生する良性腫瘍の中で、もっとも発生頻度が高い成熟嚢胞性奇形腫と呼ばれるものは、袋のなかに髪の毛や骨の成分が増殖します。 これは胎児を形成するはずの細胞が卵巣内部で腫瘍を形成してしまったために生じます。 類腫瘍性病変のひとつである性嚢胞()は、月経周期のたびに卵巣内部に出血が溜まったものであり、同じく類腫瘍性病変のひとつである出血性は、排卵時の僅かな出血が卵巣内部に溜まってしまったものです。 悪性腫瘍()の場合には、ほかの部位に発生する悪性腫瘍と同様に、遺伝子異常(がん抑制遺伝子や修復機構の破綻)が原因と考えられています。 また、他臓器癌からの転移が卵巣に発生した転移性悪性腫瘍も含まれます。 症状 一般に無症状であることが多いです。 理由としては、骨盤内に存在し外界との繋がりがないこと、卵巣は両側性に存在するため、一方の卵巣に腫瘍が生じても健常なほうの卵巣がホルモン分泌を継続するためホルモン異常が起きにくいこと、などが挙げられます。 ただし、卵巣が高度に肥大すると、腹部が目に見えて膨らんできたり、腫大した卵巣嚢腫による重みで、隣接する卵管が捻じれてしまい急激な腹痛が生じたりすることもあります(茎捻転)。 一般的に、腫瘍の大きさが5~6cmを超えると茎捻転のリスクが高まるとされています。 また、骨盤から腹部にかけて、水分が溜まってくることがあります(腹水貯留)。 そのほか、一部のではホルモンの異常分泌が生じることで、ホルモン異常症状(思春期前の月経開始や、後の月経様性器出血再開など)がみられることもあります。 検査・診断 婦人科診察で一般的に行われる内診で、腫れた卵巣を触知できることもありますが、もっとも診断率が高く、体への負担が少ないものは経腟超音波検査です。 3cmを超えるような腫瘍であれば非常に高確率で超音波検査により発見できますし、良性・悪性の診断も90%程度で可能と言われています。 MRIも卵巣嚢腫の診断に対して非常に有効です。 腫瘍の存在の有無だけでなく、良性・悪性の判断や、組織型(どんなタイプのものか)の診断にも有用で、治療を検討する場合には事前にMRIを実施することが多いです。 骨盤内臓器である卵巣に対しては、CTよりもMRIが優れています。 造影剤を併用したMRIでは、より一層悪性かどうかの診断能力が上がります。 CTは、悪性のを疑う際に使用することがあります。 リンパ節の腫れや、全身への遠隔転移を見つける能力はMRIより優れているためです。 こちらも、造影剤を併用することで診断能力が上がります。 血液検査で腫瘍マーカーを測定することもあります。 異常に高い値の場合には悪性の可能性が高いですが、腫瘍マーカー単独でのスクリーニング検査は有用性が確立されていません。 一方で、超音波検査などで卵巣腫瘍が見つかった際に、腫瘍マーカーの測定もあわせて行うことは、その組織型や良性・悪性の判断のために有用です。 ただし、卵巣嚢腫の確定診断を得るためには、手術による摘出検体を詳しく検査する必要がありますので、手術をせずに行う診断にはどうしても限界があることは知っておいて下さい。 治療 治療方法も、そののタイプによりさまざまです。 類腫瘍性病変の場合は、液体が卵巣内部に溜まっているだけですので手術が必要なことはまれであり、月経周期を考慮し数か月後に再度診察して経過をみる場合が多いです。 しかし、性嚢胞()の場合には、薬物療法や手術療法を積極的に検討します。 良性腫瘍の場合、小さければ経過観察となることもありますが、茎捻転の心配が強い場合や、増大するペースが速い場合には、手術を検討します。 一般的に、良性腫瘍を治療できる薬物療法はありません。 悪性腫瘍が強く疑われる場合には、必要な精密検査を踏まえ、詳細な治療方法の説明がなされます。 一般的には、両側卵巣、子宮を含めた開腹手術で腫瘍病変を摘出します。 摘出した腫瘍を顕微鏡で診断する病理検査の結果を経て、追加治療(抗がん剤など)の必要性を判断します。

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卵巣のう腫の痛みってどんなもの?

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遠藤周一郎医師 臨床研修医時代、緊急帝王切開によって母児ともに助かったお産を目の当たりにしたことで産婦人科の分野に強い興味を覚え、2008年、産婦人科の門を叩く。 大学院では、特に現在臨床的に明らかとなっていない男性不妊症について研究をおこない博士号を取得。 順天堂大学附属浦安病院で10年間の臨床経験を積んだ後、自らの育った我孫子で開業。 また、大学院時代から続けているブログ「産婦人科医きゅーさんが本当に伝えたい事」でアメブロ公式トップブロガーに認定され、2016年には、『産婦人科医きゅー先生の本当に伝えたいこと』 KADOKAWA を上梓している。 腫瘍が小さいうちは自覚症状がほとんどありません。 ただ、腫瘍の内容物には様々なものがあり、たとえば卵巣内で子宮内膜細胞が増えてしまう「子宮内膜症性嚢胞 =チョコレート嚢腫 」の場合、月経時に増殖した子宮内膜細胞から子宮を収縮するホルモンが産生されるため、 月経困難症の症状が認められることなどがあります。 ちなみに、腫瘍が大きくなると腹痛が起こりそうに思えるかもしれませんが、卵巣の周囲は意外とスペースがあるため、腫瘍が10cmや20cmになっても まったく痛みや違和感がないことも多々あります。 自治体で1~2年起きに子宮がん検診が実施されているので、そのときに必ず経腟超音波検査も受けるようにしましょう。 まず、子宮内膜症性嚢胞に対しては、基本的に子宮内膜症に対するものと同じ治療方針を取ることになります。 腫瘍が大きくない場合、低用量ピルやジェノゲストという黄体ホルモン製剤を服用することによって進行を抑えます。 しかし、腫瘍が大きくなると将来癌化するリスクが高まるため、手術によって腫瘍のみを摘出するか、もしくは片方の卵巣と卵管をあわせて摘出する「附属器摘出」をおこないます。 卵巣はふたつあるため、片方の附属器を取り除いたとしても、 妊娠、出産は可能です。 また、卵巣内に脂肪や髪の毛、骨といった様々な組織が増殖する「奇形腫」の場合、基本的に薬による治療はなく、ある程度の大きさになったら手術がすすめられます。 奇形腫は、お腹の中で卵巣が捻じれて非常に強い腹痛をきたす急性疾患「卵巣茎捻転 けいねんてん 」を起こしやすい嚢腫なので、注意が必要です。 卵巣嚢腫の内容物はそのほかにも様々ありますし、また、病巣の大きさも考慮しながら治療方法を決めることが必要なので、MRIと呼ばれる画像診断によって精査をおこなって、どんな治療方法が最善であるかを考えていきます。 特に子宮内膜症性嚢胞の場合、目に見えない子宮内膜細胞が残存している可能性もあり、術後も定期的な検診を受けることが大切です。 また、再発を予防するために、術後、低用量ピルを服用することもすすめられています。 奇形腫については、両側の卵巣に発生するケースも多く、経過観察中に、手術した卵巣と逆側の卵巣が大きくなることもあります。 そのため、妊娠できなくなるということはないのですが、腫瘍をはがす際にどうしても卵巣内の卵子が一定数減ってしまうので、子宮内膜症嚢胞に対して何度も手術を繰り返すなどすると、卵子が非常に少なくなって妊娠しにくくなったり閉経が早くなったりしてしまいます。 定期健診によって万が一卵巣嚢腫が見付かった場合、手術が必要なら手術を受け、その後も定期的に検診を受け続けなければいけないことを考えると、少しでも早い段階で病気を発見できたほうがいいのは言うまでもありません。 お住まいの市町村の無料検診を利用するなどして、今の自分のみならず将来の自分の身体もケアしてあげてくださいね。 (取材・文 松本玲子).

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