きめ つの 刃 うた。 【あらすじ】『鬼滅の刃(きめつのやいば)』72話(9巻)【感想】

【学校で歌おう】鬼滅の刃のキャラクター名だけで歌う「パプリカ」替え歌

きめ つの 刃 うた

[chapter:こもれびのうた] 歌が聞こえる。 耳に馴染む声だった。 あえて似ているものを探すのならば、早朝に囀る小鳥だろうか。 しんとした空気に染み込んで、はるか遠くにまで届きそうな響きをしている。 その声を発しているのは、縁壱の隣を歩くうただった。 山菜を摘んだ籠を背負う彼女は楽しそうに笑っている。 朝から晩までよく喋る女の子は、喋る数と同じくらいよく笑う。 縁壱はその笑顔を好ましく思っていた。 心底から楽しそうに目と口を綻ばせる姿を見ていると、幸せな心地になる。 「そんなにじぃっと見て、どうかした?」 それまで口ずさんでいたものを止めて、うたが小首を傾げた。 「薪、持とうか?」今日はいつもより多くの薪を集めた。 近ごろは冷えるから、あればあるだけ売りさばくことができる。 縁壱は首を横に振った。 重さは感じるが、疲れは少しだってない。 「それは、歌か」 「うん。 おっかぁが教えてくれた。 寂しいときに歌うと、寂しくなくなるんだって」 「うたは今、寂しいのか?」 少女は黒曜石のような瞳をきょとりと瞬かせた。 それから大きく口を開けて、空に向かって大きな声で笑った。 「楽しい!」 うたは飛び跳ねるように数歩進むと、先ほどよりも大きな声で歌いはじめた。 くるくると回りながら笑っているから、そのうち転けてしまうのではないかと縁壱は少しだけ心配になった。 歌は家に着くまで止まなかった。 聞き惚れてしまうような技巧は少しだってないけれど、それはひどく優しい響きをした歌だった。 歌が聞こえる。 今ははるか遠き、優しい歌。 歌うことが好きだった少女の優しい声。 「縁壱殿は鬼狩りに関しては滅法強いが、いかんせん何を考えておられるのか分からぬ」 「まるで我々とは違うものが見えているようだ」 「そう言うな。 縁壱殿にも、いろいろとあるのだろう」 囁く声は、同じ鬼を狩ることを目的とした者たちの声だ。 鬼狩りに加わってからというもの、かつて漠然と感じていた疎外感が再び身にまとうようになっていた。 理由は察している。 不条理なものではない。 縁壱の視界と彼らの視界は、事実異なっている。 その瞳を閉じれば、かつての夢が思い浮かぶ。 斬った鬼の頸が増えるにつれて、遠くなるばかりの夢について考えることが増えたような気がする。 愛する人の笑顔。 繋いだ手のぬくもり。 耳の奥でこだまする、楽しそうな歌。 「寂しいときに歌うと寂しくなる」と彼女は教えてくれたが、たしかにそうなのかもしれない。 歌が聞こえる。 歌が聞こえる。 きっとこの歌もまた、美しいもののひとつだ。 [newpage] [chapter:うまれおちるきぼうよ] 日が落ち、暗くなった部屋に並ぶ蒲団がふたつ。 身重のうたに代わり寝支度を整えた縁壱は、いそいそと夜着の下に潜り込んだ彼女に続いて枕に頭を沈める。 ふっと目蓋を下ろせば、すぐそばにうたの呼吸を感じた。 蒲団をふたつ並べるだけで、この家はずいぶんと狭くなる。 かまどに、水を張る桶に、薪に、小さな箪笥。 生活に必要なものはひと通り揃っており、ふたりで住むのであれば十分に事足りる広さだが、さんにん、よにんとなると窮屈だろう。 かつてはうたの家族が住み、今は縁壱とうたが住む家は小さい。 縁壱の生まれた家とはまるで違う狭い造りだ。 しかし長いあいだを離れでひとり過ごしていた彼にとっては、苦痛を感じるものではなかった。 うたがどこにいたってすぐ触れられる距離は、かえって好ましい。 縁壱の意識が微睡みはじめたころ、うたが内緒話をする幼子のように小さく笑った。 薄目を開けて顔だけを横に向けると、仰向けの体勢のまま上機嫌にしているうたの姿があった。 縁壱の目は真っ暗闇でもその表情を正しく捉えられる。 「ややこの名前は何がいいかのぉ」 彼女はときどき、蒲団に入ってからもこうして話をはじめる。 お腹の中で元気に暴れてる子だから、お腹から出てもきっと元気に走り回るよ」 茅葺きの天井に星空でも見えているのだろうか。 うたはくすくすと笑っていた。 縁壱はときどき、彼女の黒曜石のような瞳には世界がどう映っているのだろうと不思議に思うことがある。 うたと縁壱では見えている世界が違うとはじめて知ったとき、彼女は「縁壱は目がいいんね」と感心したように笑っていたが。 獣道に咲いた花の色に気がつくのは、うたが先だ。 狩ろうとした野ウサギが子どもであることに気がつくのは、うたが先だ。 空の青さに気がつくのは、うたが先だ。 縁壱に外の世界を教えてくれた兄と同じだ。 兄もうたも、この世界は美しいものがたくさんあるのだと縁壱に教えてくれる。 縁壱の手をしっかりと握って、知らないところへ連れて行ってくれる。 だからきっと、正しくこの世を認識しているのは兄やうたのような人なのだ。 うたが縁壱のほうへ顔を向ける。 うたが良いと感じた名ならば、それが子にもっともふさわしい名だろうと。 「……嫌?」 うたは縁壱ほど夜目がきかない。 そして、縁壱は思っていることが顔に出ない質だ。 それは継国の家でも言われてきたことであり、ころころと鞠が転がるように表情を変えるうたを見ていると自分でも感じるところではあった。 だが不思議なことに、うたはこうして縁壱の考えを察する。 縁壱は静かに口を開いた。 「嫌ではない。 だが」 珍しく言い淀んだのは、これが自分勝手な望みだと自覚しているからだ。 果たして自分にそれを望む資格があるのだろうかと考えてしまう。 うたが柔らかく目尻を下げて、小さく首を傾げる。 「うん」と穏やかな声で続きを促されれば、願いはするりとこぼれ出ていた。 「許されるのであれば、兄上の名から一文字を子にいただきたい」 うたが少しだけ驚いた気配がした。 「縁壱さんに笛をくれたっていうお兄さん?」 「そうだ。 兄の名は、巌勝という」 「巌勝さん。 素敵な名前じゃ」 うたはもう一度「巌勝さん」と兄の名前を繰り返す。 すぐ近くなっている人に呼びかけるような言い方だ。 そうして呼ばれた人は、この小さな家からずいぶんと離れたところで今も健やかに過ごしているのだろうか。 「兄上の許可をいただくことは叶わないが、許されるだろうか?」 「お、怒られてしまう……?」 縁壱は少しだけ考えたあと、眉を下げたうたに向かって首を振った。 「分からない。 だが兄上の名をお借りできたなら、私は嬉しいと思う」 縁壱はもう、兄と会うことが叶わないだろう。 この小さな家でうたと、生まれてくる子とともに暮らしていければ、それ以上に願うことはない。 笛を吹く必要だってない。 「私も、縁壱さんの尊敬するお兄さんの名をいただけたら嬉しいなぁ」 うたはその言葉のとおり嬉しそうに微笑んでいた。 縁壱は手を伸ばし、夜着の上からでも膨らんできたことがわかる腹にそうっと触れる。 「あ、今動いた。 ふふ、はやく君の顔が見たいのぉ」 その手に自分の手を重ねたうたは、そのまま腹の子をなだめるように撫でた。 あたたかく小さな手と、かすかな脈動。 ふたつの命を感じる。

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鬼滅の刃

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前回、天元の嫁3人が遊郭で鬼の情報を集めていたところ、消息が途絶えてしまい、炭治郎たちは潜入捜査をすることに。 女装した炭治郎たち。 炭子と猪子は買い取ってもらえましたが、ブサイクな善子は売れ残ってしまいました・・・。 それでは気になる続きを見てみましょう! 72話の感想とあらすじ 萩本屋の女性たちは可愛い猪子に磨きをかけ、売れっ子にしようと盛り上がります。 (顔は美少年なのでねw) 京極屋に引き取られた善子。 「足抜けって何?」と炭子。 「足抜けって言うのはね、借金を返さずにここから逃げることだよ」と女の子。 「こないだだって須磨花魁が・・・」と言いかけたところで、遊女に咎められてしまいました。 須磨が天元の妻の名前だと気付いた炭治郎。 「須磨花魁は・・・私の姉なんです」と嘘をついて聞き出そうとしました。 「日記が見つかって、それには足抜けするって書いてあったそうなの」と遊女。 萩本屋の猪子。 女性らが「まきをさん、部屋に閉じこもって出てこないけど大丈夫かしらね」と噂しています。 天元の嫁の名前だと気付いた猪子。 しかし聞き出そうにも、声が太い猪子は天元から喋るなと言いつけられていました。 それに加え、着物を着ること、建物の中で暮らす事は猪子にとって拷問に近い暮らし・・・。 情報収集は難航していました。 そして、別の部屋では、まきをは手足を拘束され鬼から尋問を受けていました。 「お前は誰に手紙を出していたの?」 つづく スポンサーリンク !! 管理人おすすめの U-NEXT ! 「マンガ」や「アニメ」「映画」「ドラマ」「雑誌」を楽しむ事ができるサイトです。 で使える 600 ポイント( 600 円分)がすぐ貰えますので、 実質無料でブサカワなかまぼこ三兄弟が拝めちゃいます!w• U-NEXTに新規登録する• U-NEXT600ポイントで購入• 読む!• valuecommerce. valuecommerce.

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