オートファジー 活性化 方法。 がんを克服した医師がみずから実践している「素朴な食事術」を明かす(青木 厚)

シャペロン介在性オートファジー(CMA)と神経変性疾患

オートファジー 活性化 方法

「オートファジーって何?」 「オートファジーとダイエットの関係は?」 「プチ断食(ファスティング)でオートファジーが働き出すって本当?」 東京工業大学栄誉教授・大隅良典さんの「オートファジーのメカニズムに関する発見」が2016年ノーベル医学・生理学賞を受賞したことで、一躍注目されているキーワードが「オートファジー」。 ここ数年「ノーベル賞を受賞するのは時間の問題」といわれていた「オートファジー。 —青木先生、オートファジーとアンチエイジングってどんな関係があるんですか? 健康のためには新陳代謝が欠かせないというのは、みなさんなんとなく分かりますよね。 これを細胞レベルで行っているのがオートファジーです。 細胞が古くなってくると、しだいに異常なタンパク質が増えてきたり、細胞の中にゴミのようなものが溜まってきます。 それがさまざまな病気や老化の原因になるのではないかと考えられています。 オートファジーは古いタンパク質を、アミノ酸に分解します。 つまりオートファジーは細胞のデトックス。 人は老化すると、代謝が落ちて太ってきたり、シミやしわが増えたりしますよね。 オートファジーを活性化し、細胞の新陳代謝を促進することで、細胞からのアンチエイジングができるんです。 —青木先生は、数年前からオートファジーを使ったファスティングを指導しているそうですね。 断食によってオートファジーが活性化するシステムについて、東大の水島先生が最先端の研究を行っています。 人の体では、毎日基本レベルのオートファジーが行われていますが、約8時間の断食でオートファジーが急激に活性化しはじめることがわかっています。 オートファジーが起こると、細胞のデトックスが行われ、細胞自体が若返る。 つまり老化が食い止められるようになったり、老化による病気が予防できるようになるという研究が行われています。 それを利用したのが、私が指導しているオートファジーダイエット。 細胞レベルのファスティングです。 昔から、夜ご飯を食べてから朝ごはんまでは、最低8時間は空けた方がいいと言われています。 英語で朝ごはんはブレックファスト。 ファストは断食。 毎日の小さな断食をブレイクする食事が朝食ということですね。 それをもう少し長くして、朝と昼を抜いてしまう。 24時間のプチ断食でオートファジーを機能させるには充分な効果があります。

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若返りの秘訣「オートファジー」を活性化する方法

オートファジー 活性化 方法

オートファジーとは、細胞に備わっている「細胞内に存在するタンパク質を分解する仕組み」です。 1963年に「自分自身を食べる」という意味でクリスチャン・ド・デューブによって定義されました。 こうしたオートファジーは、体内におけるタンパク質量や代謝の維持などに関わっており、体の健康にとって欠かせない働きだといえます。 またオートファジーは、食欲にも関係します。 オートファジーが適切に働くことで食欲が抑えられるのです。 このようにオートファジーは、ダイエットを含めた健康維持に深く関わっています。 そのため、オートファジーについて学ぶことは、健康的なダイエットをするために大切です。 そこで今回は、「オートファジーのダイエット効果」について解説します。 オートファジーとは オートファジーは、体にとって必要不可欠である「タンパク質」のリサイクルに関わっています。 タンパク質は体内でリサイクルされることで、食事からタンパク質を摂らなくても体で必要な量を下回らないように調整されています。 こうしたタンパク質のリサイクルにおいて、中心的な役割を担っているのがオートファジーです。 そのため、オートファジーについて理解するためには、まずはタンパク質について学ぶ必要があります。 タンパク質不足が起こす問題 体の健康を保つためにタンパク質が大事であることは、一般的に認識されている通りです。 例えば、肌を構成しているコラーゲンはタンパク質です。 その他にも、髪の毛や爪、筋肉、内臓、ホルモン、酵素など、 生きるために欠かせない構造や機能にタンパク質は深く関わっています。 そのため、タンパク質不足が起こると、以下のようにさまざまな不調が出現します。 ・肌荒れ ・ハゲ、薄毛 ・代謝の低下 ・冷え症 ・倦怠感(体のダルさ) ・免疫低下 ・生理不順 ・月経前症候群(PMS) タンパク質不足によって生じる問題は、挙げるとキリがありません。 10代や20代といった若い女性が間違った方法でダイエットを行って、タンパク質不足になる人は多いです。 そうなると、 肌荒れなどの美容的な問題だけでなく、「不妊」といったような生殖機能にも悪影響が及びます。 若い女性に限ったことではありませんが、「タンパク質不足は体に問題を引き起こす大きな原因となる」ということを知っておいてください。 体に必要なタンパク質量 それでは、こうしたタンパク質は1日にどれくらいの量が体内で作られているのでしょうか。 答えは「1日に約200グラム」のタンパク質が体内で合成されています。 そして、この200グラムのタンパク質は、全てが食事から補われているのではありません。 一般的に、食事から摂取するタンパク質の量は1日で「体重1キロ当たり1. 1グラム」といわれています。 つまり、体重が60キロの人であれば、1日に約66グラムのタンパク質を摂っているということです。 これは、厚生労働省などが推奨しているタンパク質の摂取量とほぼ一致しています。 ただ既に述べたように、 1日に体内で作られるタンパク質量は約200グラムです。 食事から摂取するタンパク質が体重1キロ当たり1. 1グラムだと、食事だけでは体内に必要なタンパク質量を満たされないということになります。 しかし、食事から毎日200グラムのタンパク質を摂らなくても、体がタンパク質不足になることはないのです。 体内のタンパク質量を維持するメカニズム 体内のタンパク質量は、食事から摂ったタンパク質に依存しているのではなく、既に体内に存在しているタンパク質をリサイクルすることで必要量を維持しています。 そのため、食事から毎日200グラムのタンパク質を摂らなくても、タンパク質不足にならないのです。 タンパク質は、「アミノ酸」と呼ばれる小さな分子が何個もつながってできています。 つまり、タンパク質を作るためにはアミノ酸が必要不可欠です。 体内には。 タンパク質不足にならないように、タンパク質の原料であるアミノ酸が常に用意されています。 こうした体内でタンパク質を作るためにアミノ酸が準備されている状態を「 アミノ酸プール」といいます。 体内には、プールに水が貯まっているように、いつでもタンパク質を作り出すためのアミノ酸が準備されているのです。 そしてこうした予備のアミノ酸は、食事から摂取したタンパク質だけでなく、体のタンパク質を分解することで用意されています。 このように、基本的に体内におけるタンパク質量は、既に存在しているタンパク質をリサイクルすることで維持されています。 こうしたメカニズムが備わっているため、食事から摂取するタンパク質が体重1キロ当たり1. 1グラムという量であっても、体内ではタンパク質が不足しないようになっているのです。 タンパク質がリサイクルされている2つの理由 それでは、こうしたタンパク質のリサイクルはどこで行われているのでしょうか。 それは、筋肉や内臓、皮膚といった一つ一つの細胞内です。 細胞内には、タンパク質などの栄養素が豊富に存在しています。 そして細胞内におけるタンパク質は、その場(細胞内)で常に分解と合成を繰り返しているのです。 つまり、細胞は細胞内に存在しているタンパク質をリサイクルして活用しているのです。 このように、タンパク質のリサイクルが行われているのは、主に「新鮮さの維持」「栄養の獲得」という2つの目的があります。 ・新鮮さの維持 既に述べたように、細胞内にはタンパク質などの栄養素が豊富に存在しています。 ただ当然ながら、細胞内にあるタンパク質は時間が経過するごとに古くなります。 そして、 劣化したタンパク質は本来の役割を果たさなくなるだけではなく、細胞の正常な働きを妨げるのです。 いってしまえば、古くなったタンパク質はゴミになります。 つまり、細胞内に劣化したタンパク質が溜まっている状態は「家(細胞)の中がゴミ(劣化したタンパク質)であふれているのと同じ」だといえます。 当然、ゴミが溜まった細胞は元気がなくなって正常に働かなくなります。 そうした事態を防ぐためにも、細胞内では「古くなったタンパク質が分解されて、新たなタンパク質が合成される」というリサイクルが繰り返し行われているのです。 ・栄養の獲得 先にも述べたように、体内でタンパク質が不足すると、さまざまな不調が出現します。 ただ、体内に必要なタンパク質量の多くは、食事から摂取した栄養(タンパク質)でまかなわれているわけではありません。 体のタンパク質をリサイクルすることで、必要なタンパク質量を維持しています。 つまり、体にとって必要な栄養(タンパク質)を獲得するために、細胞内でタンパク質がリサイクルされているのです。 このときに注意しなければいけないことは、 いくらタンパク質をリサイクルしているからといって「食事からタンパク質を摂らなくても大丈夫」というわけではありません。 当然ながら、食事から摂取するタンパク質量が少なくなると、その分だけ体のタンパク質を多く分解しなければいけなくなります。 こうした状態は、24時間以内など短期的であれば、不調が現れるほどの問題とはなりません。 ただ、長期的に食事からのタンパク質摂取が不足すると、体のタンパク質が過剰に分解されてしまい、タンパク質不足となってしまうのです。 体内におけるタンパク質のリサイクルは、食事から十分量のタンパク質が摂取されることで維持されています。 食事から摂るタンパク質の不足が一時的であれば、体内で古くなったタンパク質がリサイクルされることで必要なタンパク質は用意されます。 しかし、食事からのタンパク質摂取不足が長期的になると「体内でタンパク質が不足する」という危険な状態になってしまうのです。 このように、細胞はタンパク質をリサイクルすることで栄養を確保しています。 ただ、こうしたリサイクルは「 食事から十分なタンパク質を摂って、はじめて長期的に維持される」ということを理解しておいてください。 タンパク質の分解をオートファジーが行っている ここまで述べたように、タンパク質は体内でリサイクルされています。 リサイクルすることによって、細胞内の新鮮さを保ったり、体に必要なタンパク質を作りだしたりしているのです。 そして、こうしたタンパク質のリサイクルにおける中心的な役割を担っているのが「 オートファジー」になります。 オートファジーとは、簡単にいってしまうと「古いタンパク質を食べて分解する」という働きです。 具体的には、細胞内にある「リソソーム」と呼ばれる器官がオートファジーの役割を担っています。 既に述べたように、人間の体内では、タンパク質がリサイクルされることで細胞が正常に働いたり、体に必要なタンパク質が作り出されたりしています。 当然ですが、細胞の活動が悪くなったり、タンパク質が不足したりすると、体には必ず変調が起こります。 つまり、タンパク質のリサイクル機能の中心的な役割を担っている オートファジーは、体の健康を維持するために欠かせない機能だといえます。 このように、オートファジーとは体内にある古いタンパク質を分解する働きであり、健康を維持するために欠かせないものになります。 オートファジーとダイエットの関係性 オートファジーは、細胞内でタンパク質を分解してリサイクルする役割を担っています。 ただ、脂肪や糖などは分解することはできません。 脂肪は大きすぎてオートファジーで分解できませんし、糖の分解は主要なメカニズムがオートファジーではありません。 そのため、いくらオートファジーを活性化させても、オートファジーによって脂肪や糖などが分解されて痩せることはないのです。 ただ、オートファジーは「食欲」や「代謝」に影響することで、ダイエットをサポートします。 オートファジーは食欲を抑制する 食欲を作り出しているのは、主にホルモンです。 具体的には、「レプチン」と「グレリン」という2つのホルモンのバランスによって食欲はコントロールされています。 レプチンは、脂肪細胞で作られるホルモンであり、食欲を抑える働きをもっています。 その一方でグレリンは、胃で合成されて食欲を促す作用があります。 つまり、レプチンの量が少なくなるか、もしくはグレリンの量が多くなると食欲が強くなるのです。 そして、 実際に食欲増加を引き起こす原因となるのは、グレリンではなくレプチンです。 レプチンが適切に作られなかったり(レプチンの量が少なくなる)、働かなくなったりすることで異常な食欲が作られてしまいます。 レプチンが十分に作られているにも関わらず、適切に働かない状態を「 レプチン抵抗性」といいます。 体内でレプチン抵抗性ができると、どれだけ食べても食欲が収まらず食べ過ぎてしまいます。 その結果、どんどん太ってしまうのです。 そして、こうしたレプチン抵抗性を作り出す要因の一つに「オートファジーの機能低下」が挙げられます。 オートファジーが上手く働いていないことで生じる「小胞体ストレス」と呼ばれる問題が、レプチン抵抗性の原因となっていることが明らかになっているのです。 こうしたことから、オートファジーが適切に働いていることは、食欲を抑える(正常にする)ために欠かせないといえます。 <関連記事> ・ オートファジーはミトコンドリアを活性化して代謝を高める またオートファジーは、脂肪燃焼を促す「新陳代謝」にも深く関わっています。 代謝とは、糖質やタンパク質、脂質からエネルギーを生み出す過程のことをいいます。 つまり、代謝が悪くなると、脂肪が分解されにくくなるため太りやすくなるのです。 脂肪の代謝は、細胞内に存在する「 ミトコンドリア」と呼ばれる器官で主に行われます。 オートファジーは、代謝の中心的な役割を担っているミトコンドリアが正常に働くために欠かせないのです。 細胞の中には、適切に働いていないミトコンドリア(不良ミトコンドリア)が存在しています。 こうした不良ミトコンドリアが増えてしまうと、ミトコンドリアで代謝が適切に行われなくなります。 ただ、そうしたことを避けるために、オートファジーが不良ミトコンドリアを分解していることが明らかになっています。 つまり、細胞内で古くなったタンパク質がリサイクルされているのと同じように、 不良のミトコンドリアを排除してくれているのです。 こうしたことから、オートファジーが適切に働いていることは、代謝を高く保つために欠かせないといえます。 オートファジーを活性化する方法 オートファジーは、健康の維持やダイエットのために必要不可欠な働きになります。 それでは、このようなオートファジーを活性化する方法はあるのでしょうか。 既に述べたように、オートファジーはタンパク質という栄養を獲得する役割を担っています。 そのため、食事から摂取する栄養を少なくすると、オートファジーが活性化されるのです。 食事から摂取する栄養が少なくなると、体はオートファジーを活性化させて、体内で栄養を作り出します。 人間は、こうしたオートファジーの働きによって、十分な食事が摂れないようなときでも生命を維持してきたのです。 つまり、 ファスティング(断食)をすることが、オートファジーを活性化することになります。 そして、オートファジーの活性化には特にタンパク質と糖質の制限が必要不可欠になります。 タンパク質を構成しているアミノ酸と、糖分を摂取することで作られる「インスリン」と呼ばれるホルモンが、オートファジーの働きを抑えることが明らかになっているためです。 そのため、「 食事から摂取するタンパク質と糖質を制限することがオートファジーを活性化するためには欠かせない」といえます。 ただ既に述べたように、長期的なファスティングは、タンパク質不足という重大な問題を引き起こす可能性が高いです。 こうしたタンパク質不足を防ぎながらオートファジーを活性化するためには、週に1日や2日のファスティング日を設けるような「間欠的ファスティング」が有効になります。 数日間おきに何も食べない日(ファスティング日)を作ることで、タンパク質不足を起こさずにオートファジーを活性化することができるのです。 ちなみに、 無駄な間食を避けるようにするだけでも、オートファジーが活性化される可能性は高いです。 そのため、まずは間食を減らすようにすることがオートファジーを活性化するための第一歩だといえます。 今回述べたように、オートファジーを活性化させることは、食欲を抑えたり、代謝を高めたりすることにつながります。 そして、オートファジーの働きを活発にするためには、ファスティング(断食)が有効です。 ただ、長期的なファスティングではタンパク質不足という問題を引き起こす可能性があります。 そうしたことを避けるためにも、オートファジーを活性化させるためには間食を止めることからはじめるようにしましょう。 また、ファスティングを行うのであれば、間欠的なファスティングを実施することが大切です。 食欲コントロールダイエットの極意を授けます:無料メルマガ登録.

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オートファジー 活性化 方法

青木厚(あおき・あつし) あおき内科・さいたま糖尿病クリニック院長・医学博士。 2002年、福井医科大学(現福井大学)卒業。 長野赤十字病院、川崎市立川崎病院、自治医科大学附属さいたま医療センターに勤務したのち、自治医科大学大学院医学研究科に入学。 2014年、修了。 2015年、青木内科・リハビリテーション科を開設。 専門は、糖尿病、高血圧、高脂血症、生活習慣病。 書籍に『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)などがある。 (CiNii) (公式サイト) 8時間食事術とは 「 8時間食事術」とは、8時間以内に1日のすべての食事をとる食事法のことです。 医師である私自身も、この食事法で16kgもの減量に成功し、最大で78cmあったウエストは70cmになりました。 9年たった現在も、身長170cmで体重53kg、体脂肪率6. 6%の体形を維持しています。 私が8時間食事術を始めたきっかけは、40歳で舌ガンを経験したことでした。 早期のうちに見つかったことも幸いし、ガン自体は手術で無事取り除くことができましたが、同じような生活を続けていたら、ガンを再発する恐れもあります。 また、私は30代後半から太り始め、腹部に内臓脂肪がつき、ちょっとしたメタボ体形になっていました。 そのままでは糖尿病や高血圧、脂質異常症、動脈硬化なども心配でした。 そこで私は、さまざまな医学論文や書籍を読みあさりました。 そして、糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者さんたちの治療を通して得た自分自身の経験や知識も踏まえて、「どのような食事をすれば、最も無理なく、ストレスなく、病気を遠ざけることができるか」を真剣に考えました。 その結果、たどりついたのが8時間食事術、すなわち1日に 16時間以上、食べない時間を作る食事法だったのです。 以前の私は、朝昼晩、等間隔で1日3食、バランスのよい食事をとっていました。 しかし、8時間食事術に切り替えて4カ月後には、ポッコリおなかが平らになり、冒頭に述べたとおり、小太り中年体形から超スリムな体に変身しました。 そのうえ、体が元気で疲れにくくなり、カゼやインフルエンザをうつされることもなくなりました。 見た目も若返り、50歳で髪はフサフサ、白髪もありません。 もちろん、ガンが再発する気配もありません。 肥満が解消するだけでなく、体の内側から若返り、病気や老化を遠ざける究極の食事法なのです。 「食べない時間」が細胞の修復機能をオンにする 従来の食事療法は、カロリー制限や糖質制限など、「食べるものの量や内容を制限する」方法が主流でした。 一方、8時間食事術は「何を食べるか」、よりも「 ものを食べない時間を増やす」ことに主眼を置いた食事療法です。 これを「 間欠的ファスティング」といいます。 「ファスティング」とは、断食のことです。 ファスティングは、細胞の質の劣化や病気を防ぐ食事療法として世界的に注目が高まり、ここ14〜15年で論文数が急増しました。 そうした最新の研究成果から、食べ物を口にしない時間を長く取ると、健康面で多くのメリットが得られることが明らかになってきたのです。 オートファジーとは、 古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせるしくみのことです。 細胞は主にたんぱく質で作られており、日々の生命活動の中で、古くなったり壊れたりするものも出てきます。 それらの多くは外に排出されますが、排出しきれなかったものは細胞内にたまり、細胞を衰えさせ、体の不調や病気の原因となります。 オートファジーは、そうした 不要なたんぱく質を集めて分解し、新たなたんぱく質を作るのです。 ただし、オートファジーは、食べ物によって得られた 栄養がじゅうぶんにある状態では、ほとんど働きません。 最後に食べ物を口にしてから10時間たつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなって脂肪が分解され、エネルギーとして使われ始めます。 そして 16時間たつと、いよいよオートファジーが機能し始めるのです。 というのも、オートファジーは、体や細胞がストレスを受けた際にも生き残れるように体内に組み込まれたシステムで、飢餓状態になったときこそ働きが活発化するからです。 オートファジーによる細胞の生まれ変わりが起これば、不要なものや老廃物が一掃され、全身の細胞や組織・器官の働きが活性化し、肥満の解消はもちろん、病気になりにくく若々しい体になるのです。 空腹の時間を設けないと内臓は疲れる 下の表は、食事の頻度とタイミングが体に及ぼす影響をまとめたものです。 食事と間食を1日に数回とり、朝食抜きで、夜遅くに食べ物を口にし、脂質や糖質を多くとる食生活は肥満を招く典型的なパターンです。 こうした食生活は、食べ過ぎを招き肥満につながるうえ、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールが増えて、血管の状態も悪くなります。 食事のたびに血糖値が上がるため、血糖値を下げるインスリンを分泌するすい臓にも負担がかかります。 食事の間隔が短いと、内臓は休む間もなく働き続けることになるので疲弊し、消化機能が低下。 消化しきれなかった食物が腸内に残って腐敗し、腸内環境も悪化します。 さらに、肥満で内臓脂肪が増えると、脂肪細胞から悪玉ホルモンが分泌され、体内に慢性炎症が起きたり、インスリンの効き目が低下したりと、体に悪影響を及ぼします。 まず、内臓を休める時間を確保できるので、内臓の消化・吸収・解毒・排泄機能が高まり、腸内環境も改善して免疫力も高まります。 ものを食べない時間を長く取るほど、血液中の糖質や脂質が減り、血液や血管の状態が改善されます。 体内の余計な脂肪も分解され、エネルギー源として使われていきます。 特に、ポッコリおなかの一因であり、さまざまな悪玉ホルモンを分泌する内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて落ちやすいという特徴があります。 加えて、オートファジーが活性化して細胞の生まれ変わりが促進され、体の不調や老化が改善されます。 さらに、朝食をとり夜食を避ける食習慣は、体に備わっている1日周期の生体リズムに沿っているので、睡眠・覚醒のサイクルや体温調節などの生理活動が乱されません。 そのため「8時間食事術」は、糖尿病、高血圧、脂質異常症、心臓の血管の病気、アレルギー、ガン、認知症など、さまざまな病気の予防や改善に役立つと考えられるのです。 ナッツとヨーグルトはOK 8時間食事術では、 1日のうち8時間は「 食べてOK」の時間です。 好きなタイミングで食事をとり、基本的には、何をどれだけ食べるのも自由です。 何も食べずに16時間も過ごすのはつらそうに見えるでしょうが、実際はそうでもありません。 私たちは毎日約8時間は睡眠をとっています。 寝ながらものを食べる人はいませんし、睡眠中は空腹を感じることもありません。 睡眠時間の前後に合計8時間の「 空腹の時間」を割り振れば、「おなかが空いた」「何か食べたい」といった思いにさほど苦しむことなく過ごすことができます。 「食べてOK」の時間をいつにするかは、 自分の生活スタイルに応じて決めるのが成功のコツです。 下に、モデルケースを紹介しました。 《ライフスタイル別「8時間食事術」》 【 向いている人 】 ・夕食が遅くなってしまう人 ・集中しているときおなかが空かない人 【 メリット 】 仕事の効率が上がりやすい ランチ代の節約になる 【 気をつけたいこと 】 朝食を食べる場合は、肉、卵、魚などのたんぱく質中心に取る。 糖質を取り過ぎると、お昼頃に空腹感が強くなる 夕食の時間が遅くなり、しかも、日中、集中しているときにおなかが空かない人は、昼食抜きにするという方法もあります(上図)。 「空腹の時間」におなかが空いたら、 ナッツ類や ヨーグルトなどを食べます。 これらは少量でも空腹感が和らぎ、体に必要な栄養素を補給できて腹持ちもよいので、空腹がつらいときは我慢せず食べてOKです。 飽食で栄養過多な状態に体は適応できない 「8時間食事術」に関する質問で多いのが、「 1日3食しっかりとらないと体に悪いのでは?」「 16時間も空腹を我慢できない」という2つの声です。 皆さんも、同様の不安をお持ちかもしれません。 しかし、そんな心配は無用です。 日本に1日3食の習慣が広まったのは、江戸時代のこと。 原始時代から江戸時代まではせいぜい1日2食で、狩りや労働の間はものを食べないのがあたりまえでした。 人類の誕生以来、人間の体のしくみはほとんど変わっていません。 人体には飢餓に備えて体内に栄養を蓄え利用するしくみは発達していますが、飽食で栄養過多な状態に適応するしくみは、まだ不十分なのです。 現代人の1日3食の生活は、それだけで食べ過ぎになる可能性が大いにあります。 糖尿病や高血圧、脂質異常症、肥満、動脈硬化、ガンなど、現代人の生活習慣病の多くは、食べ過ぎが関係しています。 「食事のあと眠気や体のだるさを感じる」「最近、疲れやすくなった」「胃腸が弱っている気がする」「イライラや不安、無気力など気分の変動が激しい」といった症状に思い当たるものがある人は、食べ過ぎの可能性があります。 1日3食の最大の弊害は、胃腸を休ませる時間がなく、内臓が疲弊してしまうことです。 内臓が疲れて消化機能が衰えると、食べ物からきちんと栄養素を吸収できなくなり、栄養不足で髪や肌のコンディションが悪くなったりします。 また、本来は肝臓で解毒されるはずの毒素や老廃物が体内に残ったり、体内で産生できるエネルギー量が減ったりして、体が疲れやすくなるなどの不調を招きます。 食べ物が胃腸で消化し終わるまで8時間くらいかかるので、朝昼晩と食事をとると、内臓を休ませる時間がなくなってしまいます。 脳や体に休息が必要なのと同じく、内臓にも休みが必要です。 食事をとらない時間を16時間確保してようやく、内臓は1日8時間の休息・メンテナンス時間を得られるのです。 空腹12〜14時間でもいい.

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