みたまうつしの儀。 みたまうつしの儀とは?儀式の基本や進行方法を解説

みたまうつしの儀とは?儀式の基本や進行方法を解説

みたまうつしの儀

【もくじ】 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 天理教の葬儀に対する考え方 天理教は、奈良県天理市に本部神殿を置いている新宗教のひとつで、全人類を兄弟姉妹とし、悩みや苦しみのない世界を実現するという思想が根本にあります。 創始は1838年で、天理王命という親神様からの教えを教祖の中山みきが説いたことが始まりとされています。 天理教は教派神道の一種であるため、葬儀全体の内容は神式に近いものになります。 天理教における葬儀の考え方は、神から借りていた古い身体を返し、新しい身体が見つかるまで魂を神に預かってもらうための儀式だとされています。 天理教での通夜は みたまうつしと呼ばれ、これは「古い身体から魂(みたま)を移す」ことからつけられた名前です。 天理教徒にとっては、告別式よりもみたまうつしが優先されることもあります。 みたまうつしの儀とは? 亡くなった人の魂を身体から移す儀式がみたまうつしの儀です。 漢字にすると 「御霊移し」、もしくは 「御霊写し」という表記が使われています。 魂を故人の身体から有体物に移して神様に預けるための儀式です。 みたまうつしは正式名称では「遷霊祭」といいます。 魂を移す先は決まっているわけではありません。 魂を鏡に移すこともあれば、白木で作られた霊璽(れいじ)に移すこともあります。 魂が移された先が一般的に御霊代(みたましろ)と呼ばれるものです。 神道では一般的に故人の魂は夜間に動くと考えられています。 そのことから、みたまうつしの儀は 夜に行うことが一般的です。 みたまうつしの儀を行う宗派は天理教だけ? 故人の魂を移す儀式であるみたまうつしの儀は天理教だけが行うものではありません。 神道と金光教でも、みたまうつしの儀という儀式があります。 別の宗派にもかかわらず、同じ儀式を執り行うということに疑問を抱く人もいるかもしれません。 基本的にはそれぞれの宗派がそれぞれ独自の儀式を執り行うものですが、天理教、神道、金光教では教派神道の一種であるために同様の儀式を執り行うのです。 ただ、同じ神道の一種ではあるものの、儀式の流れや作法といったところでは異なる部分もあります。 細かい部分で混同してしまわないように注意しましょう。 それぞれの宗派で行われる儀式の特徴や流れ、作法をしっかりと把握してマナーを守ることが大切です。 天理教の通夜 天理教の通夜(みたまうつし)について、流れと作法についてご紹介します。 しずめの言葉は、みたまうつしの儀の終わりに捧げる言葉です。 斎員から玉串を受け取り、左手に葉側がくるように両手で持って祭壇の前に行きます。 次に葉側を祭壇に、枝側を自分に向けて一礼します。 最後に左手を枝側、右手を葉側に移し、時計回りに玉串を回して枝側を祭壇に向け、玉串台に献じます。 天理教では、二礼四拍手一拝四拍手一礼です。 一般的な神道では「しのび手」といって音を立てないようにしますが、天理教では音を立ててもよいとされています。 礼と拝の違いですが、礼は軽いお辞儀であるため30度程度の角度、拝は最敬礼であるため90度腰を折ります。 天理教の告別式 天理教の告別式は、発葬儀・葬場儀 そうじょうのぎ ともいいます。 流れと作法についてご紹介します。 告別式の流れ 告別式の流れは、通夜の場合とあまり変わりません。 ただし、仏式の葬儀で用いられることがある蓮の花が書かれたものは使用しないようにしましょう。 蓮の花は仏教を表すものであるため、天理教では利用できません。 水引は白黒のもの、あるいは黄白のものを選びましょう。 表書きは、「御玉串料」「御榊料」「御霊前」などが一般的です。 仏式でよく見られる「御仏前」は使用しないようにしましょう。 仏教での仏様のことは、天理教では霊様(みたまさま)と呼ばれます。 天理教の香典で包む金額 天理教の儀式の際に包む金額に関しては、仏式でいうところの香典と同様に考えて問題はありません。 故人との関係によって包む金額の相場が異なります。 この金額でなければならないといった決まりはありません。 そのときのライフステージや経済状況を鑑みて金額を決めましょう。 ただし、遺族の経済的負担を軽減したり、故人への想いを表現したりするものでもあるため、 金額だけに目を向けないことも大切なことです。 金額に関して迷ったことがあれば、ほかの参列者に相談してみてもよいでしょう。 天理教の葬儀に参列する際の服装 参列者は、天理教の葬儀だからといって一般的な葬儀と異なる服装をするわけではありません。 ほかの葬儀と同様に黒の礼服に男性は黒いネクタイやバックを身に着け、女性は黒ストッキングを履きます。 イヤリングやネックレスは真珠のものであれば間違いありません。 ひとつ違うところとして、 天理教では数珠は持たないことを覚えておきましょう。 女性はあまり肌が露出しないような服装を心がけましょう。 場をわきまえて服を選ぶことは礼儀として守っておきたいものです。 天理教の葬儀でもほかの葬儀と同じように注意すべきポイントを意識した服装を心がけましょう。 あまりにもカジュアルな服装だとマナー違反になりかねないので注意が必要です。 天理教と神道の葬儀や考え方の違いは? 天理教と神道では同じみたまうつしという同じ言葉を使っていても考え方が異なります。 天理教では身体は神様からの借物であるので亡くなったときに返して、新しい身体が見つかるまでは神様に魂を預かってもらうものと考えます。 一方、神道では亡くなった人の魂そのものは神様となるもので、神となった魂が家族を守るべく御霊代に移すと考えます。 神道のお葬式の特徴は神社で行うことがほとんどないということです。 死は穢れという考えがあり、神社に穢れを持ち込むことはできません。 しかし、 天理教は告別式よりもみたまうつしの儀を重要視しています。 これは、神様に亡くなった人の魂を預かってもらう大切な儀式という考え方によるものです。 天理教の五十日祭とは一体? 天理教の五十日祭とは仏式で行う場合の 四十九日に該当する儀式です。 天理教では魂を神様に預かってもらうという考えがありますが、五十日祭までの50日間、魂はその人の家に残ります。 五十日祭が境目となり、神様のところに魂が行くということです。 五十日祭に関して留意しておきたいポイントは、 参列者がこの日に玉串料を用意することです。 包む金額は仏式の香典と同じように考えます。 表書きは 「御玉串料」、「御霊前」といった言葉です。 仏式での香典返しにあたるものもあり、天理教の場合は 偲草と呼ばれるものとなります。 五十日祭が終わった後はお供えしたものを参列者でいただきます。 直会(なおらい)といわれる故人を偲ぶ大切な時間です。 根本の考え方は異なるものの、流れとしては四十九日と同じようなイメージになります。 まとめ みたまうつしの儀は 天理教だけではなく、神道と金光教も執り行う重要な儀式です。 しかし、それぞれの宗派ではみたまうつしに対する考え方や形式、作法に異なる点があります。 その宗派ならではの見識の確認やマナーを守ることが大切です。 馴染みのある宗派の常識を適用することが他の宗派でのNG行動になっている可能性もあります。 参列者として参列するときはほかの宗派との違いを把握した上で適切な対応を行うようにしましょう。 みたまうつしや五十日祭に参列する際の気になる部分や不安な点は「」にご相談ください。 宗派ならではの作法や流れなど、実績を踏まえた細かなアドバイスをさせていただきます。 葬儀に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ 葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。 いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。 24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。

次の

天理教の葬儀|流れや作法

みたまうつしの儀

全国の 葬儀場• 北海道・東北• 甲信越・北陸• 中国・四国• 九州・沖縄• 全国の 火葬場• 北海道・東北• 甲信越・北陸• 中国・四国• 九州・沖縄• 葬儀の 知識• 03 04 05 06 07 08• 09 天理教とは 皆さんは天理教という宗教をご存知でしょうか?天理教とは奈良県天理市に本部がある日本で生まれた宗教の一つです。 まずはこの天理教の特徴や考え方、歴史について解説していきます。 天理教とは 天理教とは、奈良県天理市に本部を置く宗教で、教派神道の一派として活動している宗教法人です。 天理教の始まりは江戸時代まで遡り、天保9年 1838年 に中山みき 教祖 が創設したとされています。 天理教は一神教で、天理王命という人間界と自然界を創造したとされる神様を信仰しており、その教会は全国に点在しています。 天理教の原典は「おふでさき」、「みかぐらうた」、「おさしづ」の3種類です。 もともとは教派神道の一派だったため、葬式などでは神道の影響を受けています。 儀式には「おつとめ」と呼ばれるものがあり、祭典のなかで最も重要な儀式だとされています。 そのほかにも「にをいがけ」という布教活動や、「こどもおぢばがえり」といった毎年夏に行われる子供向けの行事があります。 信者数は昭和に述べ400万人にのぼったとされており、終戦後に徐々に減少していき平成では200万人弱ほどに減少したと言われています。 また、天理教は日本で唯一の宗教名が土地の名前になっています。 そのほかにもテレビやラジオで宗教番組を放送していたり、救援活動や支援活動を行う「災害救援ひのきしん隊」という組織があり、5,000人以上の隊員が活動しています。 天理教の考え方 天理教の「死」に対する考え方として、誕生は神から身体を借りることであり、死は身体を神に返すこととされています。 そのため、教義では死ぬことは終わりではなく新しく出直すとされており、死は出直しと呼称されることがあります。 また、人間同士は全て兄弟姉妹であり、お互いに助け合うことで「陽気ぐらし」という世界の実現を目指すとされています。 天理教の歴史 天理教は江戸時代の天保9年 1838年 に、教祖である中山みきが神からの天啓を授かり近隣住民などに教えを広めたことが始まりとされています。 教祖は天理教の様々な基礎を築き上げ、布教していきましたが、明治20年 1887年 に90歳で死去しました。 その翌年である1888年には神道の一派として「神道天理教会」として公認され、1908年に立教70年目で別派として独立しました。 1949年には天理大学を開設し、教祖伝を出版します。 そして1970年に教派神道から脱退し、現在は特定の政党に関与していません。 天理教から分立した団体も存在し、その中には転輪王教会やほんみち、太道教などがあります。 また、天理教は明治時代から海外にも進出しており、現在教会がある国はアメリカ、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイなどが挙げられます。 天理教と神道の違い 天理教はもともと神道の一派として「神道天理教会」として公認されていた歴史があるため、共通点や類似点があります。 特に葬儀に関しては似ている箇所が多いです。 では、どのような部分が天理教と神道で異なるのかについて見ていきましょう。 一つ目は、死後の考え方です。 神道の場合には、亡くなった後は守護神となり家を守ると考えられています。 天理教の場合は、亡くなった後は生まれ変わると考えられています。 この考え方は仏教の「輪廻転生」と近しく思えますが、天理教の死生観ではそもそも肉体は神からの借り物であり、死は神へ肉体を返すことで新しく出直すと考えられています。 二つ目は参拝する場所についてです。 神道では一般的に神社で参拝を行いますが、天理教では全国に設置されている教会で参拝を行います。 天理教の葬儀の特徴と解説 天理教の葬儀では、様々な儀式を行います。 「みたまうつしの儀」や「玉串奉献」などがありますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。 各儀式の意味や特徴、方法について解説していきます。 みたまうつしの儀 「みたまうつしの儀」はいわゆる通夜に該当するもので、「御霊移し」あるいは「御霊写し」と表記されることがあります。 正式名称は「遷霊祭」で、亡くなった方の魂 みたま を身体から御霊代 みたましろ へ移す儀式のことです。 御霊代は、もともとは鏡を使用することが多かったのですが、近年では白木でできた霊璽や故人の愛用品を使用することが一般的です。 また、基本的に故人の魂は夜に動くと考えられているため、みたまうつしの儀は夜に行います。 夜に行わない場合には、部屋を暗くして夜を演出して行います。 みたまうつしの儀は斎場や自宅で行います。 玉串奉献 玉串奉献とは別名玉串拝礼と呼ばれることがあります。 葬儀だけでなく、地鎮祭や七五三でも行われることがありますが、葬儀中に行われる場合の意味合としては仏教におけるお焼香と同様で、玉串に自分の心を託して神様に捧げます。 玉串とは榊という木に「紙垂」と呼ばれる紙を麻ひもで結びつけたものです。 この玉串を、祭壇に捧げる儀式を玉串奉献と言います。 名前 仏教の場合には、死後に戒名という新しい名前を授かりますが、天理教の場合でも諡(おくりな)と呼ばれる名前を授かります。 戒名は死後に仏の弟子に入門するためのものですが、諡は仏の弟子になるわけではなく故人の生前の行いなどに対して付けられるもので、死後に付けられます。 戒名の場合は寺院などで僧侶にお布施を支払うことで授かることが一般的ですが、諡はそのような必要はなく全ての人に与えられます。 諡は生前の名前の最後に亡くなった時の年齢と性別によってあらかじめ決められた言葉が付けられます。 付けられる名前は下記の通りですが、神式の場合には諡の最後に「命 みこと 」と付けられますが、天理教の諡の場合には付けません。 1: 0~3歳までの男女には嬰児 2: 4~6歳までの男女には稚児 3: 7~15歳までの男には童男、女には童女 4: 16~19歳までの男には彦、郎子彦、女には姫 5: 20~40歳までの男には郎男、女には郎女 6: 41~70歳までの男には大人、女には刀自 7: 71歳以上の男には翁、女には媼 神式の葬儀との違い 天理教は神道の流れを受け継いでいるため、葬儀の形式もかなり類似している部分が多いですが、異なる部分もあります。 例えばみたまうつしの儀において、玉串奉献の際に二礼四拍手一拝四拍手一礼を行います。 また、香典袋についても異なる部分があります。 香典袋に使用する水引は白黒あるいは白黄のものにしましょう。 天理教の通夜の流れと作法 それでは具体的に天理教の通夜の流れや作法について見ていきましょう。 天理教では告別式ではなく、通夜で行われるみたまうつしの儀に重点が置かれます。 1:親族・参列者入場 2:祓詞奏上 はらえことばそうじょう 神事の初めに行われるお祓いの言葉を述べます。 3:うつしの詞奏上およびみたまうつしの儀 うつしの詞は儀式を行うにあたって初めに奏上する言葉で、これを捧げてからみたまうつしの儀は行われます。 4:献饌(けんせん) 神様にお供え物を捧げる儀式です。 献饌は通常仏教の儀式では行いません。 5:玉串奉献 玉串奉献は仏教での焼香にあたるもので、心を玉串にのせて神に捧げるという意味があります。 斎員 斎主の助手として勤める人々 から玉串を受け取り、左手に葉側がくるように両手で持ちながら祭壇の前に向かいます。 祭壇の前に着いたら、葉側を祭壇に、枝側を自分に向けて一礼します。 そして左手を枝側、右手を葉側に移し、右回りに玉串を回して枝側を祭壇に向け、玉串台に献じます。 6:しずめの詞奏上 しずめの言葉は、みたまうつしの儀の最後に捧げる言葉です。 7:斎員列拝 葬儀の関係者が同時に一礼をします。 列拝とは、二礼四拍手一拝四拍手一礼を行うことで、拍手の際には音を立てても問題ありません。 また、礼と拝の違いですが、礼は軽いお辞儀のことで拝は深いお辞儀のことです。 8:喪主、遺族、一般参列者による玉串奉献および列拝 喪主、遺族、一般参列者の順番で玉串奉献と列拝を行います。 9:退場 参列者が全て退場します。 天理教の告別式の流れと作法 天理教では葬儀は行わず告別式のみを行います。 また、告別式の流れは前日に行う通夜とあまり違いはありません。 1:親族・参列者入場 2:献饌 神様にお供え物を捧げる儀式です。 3:しのびの詞奏上 しのびの詞が述べられます。 4:玉串奉献 5:告別詞奏上 6:斎員列拝 7:玉串奉献 8:喪主、遺族、一般参列者による玉串奉献および列拝 9:撤饌(てっせん) 神様へお供えしたものを下げます。 10:退場 参列者が全て退場します。 このほかの工程として、弔電の読み上げなどが行われることがあります。 天理教の葬儀でのマナー・服装・身だしなみ 天理教の葬儀は仏教の葬儀とは異なる点が多いです。 それでは、葬儀に参列するにあたっての服装や身だしなみ、マナーなどに違いはあるのでしょうか。 基本的に服装については通常の葬儀と変わりはありません。 男性の場合はブラックのスーツやネクタイ、靴下を身につけましょう。 女性の場合はブラックかネイビーのスーツかワンピースを着用しましょう。 スカートの場合は丈が膝上にならないよう注意するようにしましょう。 また、できる限り肌の露出は避けるよう黒ストッキングを着用すると無難です。 髪を縛る場合には可能な限り下の方でまとめ、化粧も派手にならないようにしましょう。 そのほかの注意点としては、上着は革製品のものを避けて、靴やバッグは光沢が控えめなものを使用してください。 また、天理教の葬儀の場合には通常の葬儀とは違い数珠は必要ありません。 また、通常の葬儀と同様に供花 くげ・きょうか をお贈りしても問題ありません。 もし贈る場合には、斎場や喪主の許可を得てから贈るようにしましょう。 理由としては、供花を辞退している可能性があるためです。 また、贈る花には白い花を選ぶと良いでしょう。 お贈りした花は斎場に立て札とともに飾られます。 天理教の香典の包み方・マナー・包む金額 続いては天理教の葬儀における香典についてです。 使用して良い香典袋や包み方、マナーや金額について解説していきます。 まずは香典袋についてですが、基本的には市販の香典袋を使用しても問題はありません。 ここで注意しておきたいことは、香典袋の柄や模様についてです。 ハスの花が描かれている香典袋は避けるようにしましょう。 理由としては、ハスの花はお釈迦様の象徴であるため、通常仏式の葬儀で使用されるからです。 次に水引についてです。 水引の色には白黒や銀など様々な種類がありますが、天理教の場合には白黒、白黄の水引を使うようにしましょう。 また、表書きについてですが、通常は「御仏前」と書くことがありますが、天理教の場合には「御玉串料」あるいは「御榊料」、「御霊前」と記載しましょう。 ちなみに「御霊前」は仏式でも神式でも使用可能な表書きです。 続いて香典に包む金額ですが、こちらは通常の葬儀と特に違いはありません。 香典の相場は故人との関係性によって変化します。 親の場合には5万円〜10万円、祖父母の場合には2万円〜3万円、兄弟の場合は3万円〜5万円、友人の場合は5千円です。 天理教の葬儀の注意点のまとめ 天理教の葬儀に参列する上で注意しておきたいこととして、一般的な仏式の葬儀とは異なるということを理解しておく必要があります。 ここでは、天理教の葬儀で注意しておきたいことを箇条書きでまとめますので、参列する際の参考にしてみてください。 ・香典袋は基本的に市販されているものを使用して問題ないが、ハスの花が描かれているものは避ける。 ・香典袋の水引は、白黒か白黄のものを使用する。 ・香典の表書きは、「御仏前」ではなく「御榊料」あるいは「御霊前」を使用する。 ・数珠は必要ないので、もし持参した場合にはカバンにしまっておく。 ・葬儀場の選び方として、天理教の葬儀を経験したことがある葬儀会社に依頼すると良い。 仏式の葬儀に比べると、天理教の葬儀の数は少ないため希望通りの葬儀を行えない可能性があるため、事前に実績などについて尋ねておくと良い。 ・同じ天理教でも地域や管轄の教会によって違う点があるので、教会や会長と話し合いながら葬儀の流れを決定する。 ・通常の神道の葬儀では、参拝の際に「しのび手」といって音を立てないように柏手を行うが、天理教の参拝では音を立てても良い。 その他の天理教の儀式 天理教には、この他にはどのような儀式が存在するのでしょうか。 葬儀の後に行う四十九日に変わる五十日祭と呼ばれる儀式や、通常行われるような儀式なども紹介します。 五十日祭 天理教には、仏式の四十九日と同じような意味合いを持つ五十日祭という儀式があります。 五十日祭とは、五十日祭を行うまでの50日間は亡くなった方の魂が家に残っているため、その魂を神様へお送りするということです。 五十日祭を行なった翌日から忌明けとなります。 この五十日祭は主に神式で葬儀を行なった場合に執り行うもので、天理教でも同様です。 五十日祭の主な流れは下記の通りです。 ただし、地方や場所によって行う内容や順番が異なる可能性があります。 1:合祀 ごうし 祭 仮霊舎に祀っていた故人の霊祀を先祖の霊が祀られている祖霊舎へ移し合祀する儀式のことで、夜に行われることが一般的です。 この儀式が終わると、仮霊舎を取り払って祖霊舎へ移します。 また、霊璽は祖先の霊と合祀して一緒に祀ります。 2:献饌 墓前あるいは祭壇に故人が好きだった好物などをお供えします。 3:祝詞 のりと 奏上 神官などに祝詞を捧げてもらいます。 4:玉串奉奠 みたまうつしの儀と同様に、玉串奉奠を行います。 5:直会 なおらい 諸々の儀式が終わったら、神饌としてお供えしたものを参列者全員でいただく直会という会を開催します。 神霊へのお供え物をいただくことによって、神霊との結びつきを強固にして力を分けてもらうことを目的としています。 6:清祓いの儀 五十日祭の翌日、あるいは同日に行う儀式のことで、神棚や御霊舎(みたまや) に貼っておいた白い紙をはがす儀式です。 五十日祭を行うにあたって、遺族が用意しなければならないことがあります。 一つ目は、案内はがきの送付です。 五十日祭に参列してほしい友人や職場関係者に日取りや場所を連絡します。 二つ目は会食を行う会場の予約です。 ある程度の参加人数が絞れた時点で予約をしておくことが良いでしょう。 三つ目は引き出物についてです。 引き出物には「のし紙」と「挨拶状」を入れる必要があります。 引き出物の中身は基本的に残らないものにしましょう。 例としては、お茶やコーヒー、そうめんなどが挙げられます。 金額の目安はだいたい3,000円から5,000円程度です。 また、五十日祭では香典として玉串料が必要になります。 ここで包む金額は、通常の香典と同様で、表書きなど香典袋のルールも先ほど解説しましたものと同様です。 五十日祭の他に、いわゆる仏式での法事・法要にあたる儀式があります。 五十日祭後には百日祭、一年祭、五年祭、十年祭というものがあります。 十年祭以降は遺族の意向によって省略されることがあります。 それぞれの法要の内容については五十日祭と同様のことが一般的です。 その他の儀式 天理教が行う儀式で最も大きいものとして、「おつとめ」というものがあります。 通常毎日教会で朝と夕方に行われる「朝夕のつとめ」があります。 天理市にある教会本部では、日の出と日の入りに合わせて「朝づとめ」と「夕づとめ」が行われています。 内容としては、拍子木や太鼓と使用して「みかぐらうた」を唱えたり、願いや誓いを行います。 その他にも「かぐらづとめ」や「てをどり」があります。 「かぐらづとめ」では10人のつとめ人衆がお面や衣装を着用して、楽器の演奏と歌に合わせて手振りを行います。 この手振りは人間創造を表しているとされています。 「かぐらづとめ」が終わったら、「てをどり」を行います。 この他に毎年7月26日から8月2日にかけて天理市で開催される「こどもおぢばがえり」というものがあります。 この行事は「生きるよろこびを味わいます」、「ものを大切にします」、「仲良くたすけあいます」、この3つの約束を身につけられることを目的とされています。 行われる行事としては、プールやミュージカル、ゲームやイベントなど多岐に渡ります。 その他にも「朝のおつとめ」や「おつとめ学び教室」などがあります。 また、教祖の誕生日である4月18日には誕生祭が行われ、10年単位で年祭を開催しています。 この年祭が最後に行われたのは2016年で、「教祖百三十年祭」が催されました。 天理教の葬儀についてのまとめ ここまで天理教の特徴やその葬儀の流れ・作法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?天理教の葬儀についてわかりやすく箇条書きでまとめていきます。 ・天理教とは奈良県天理市に本部を置く日本発の宗教であり、その信者の数は200万人前後だと言われている。 ・天理教の死生観は、死ぬことは終わりではなく新たに出直すとされているため、死は「出直し」と呼称されることがある。 ・天理教はもともと神道の一派として「神道天理教会」として公認されていた歴史があり、神道と類似している点がある。 この2つの違いは主に死生観と参拝する場所である。 ・天理教の葬儀の特徴として、「みたまうつしの儀」や「玉串奉献」がある。 「みたまうつしの儀」とは故人の魂を身体から御霊代へ移動させる儀式のことである。 この御霊代にはもともと鏡を使用していたが、最近では白木でできた霊璽や故人の愛用品を使用することが多い。 「玉串奉献」は玉串と呼ばれる榊の木に「紙垂」と呼ばれる紙を麻ひもで結びつけたものを祭壇に捧げる儀式のことである。 ・天理教の場合には、戒名ではなく諡(おくりな)と呼ばれる名前を授かる。 この諡は故人の生前の行いなどを加味して付けられるもので、生前につけられることはない。 ・天理教の葬儀の場合には、告別式よりも通夜に重きを置かれることが多い。 ・通夜の流れは親族・参列者入場、祓詞奏上、うつしの詞奏上およびみたまうつしの儀、献饌、玉串奉献、しずめの詞奏上、斎員列拝、喪主・遺族・一般参列者による玉串奉献および列拝、退場である。 告別式の流れは通夜の流れとほぼ同様である。 ・天理教の葬儀に参列するさいの服装や身だしなみについては、通常の葬儀と変わらず喪服を着用する。 数珠は使用しないため、持参しなくて良い。 ・香典袋には注意が必要で、ハスの花が描かれているものは使用しない。 また、水引は黒白あるいは白黄のものを使用する。 包む金額については通常の葬儀と同様で故人との関係性によって金額は変動する。 ・仏式における四十九日にあたる儀式が五十日祭である。 この五十日祭の翌日が忌明けとなる。 五十日祭の内容は、合祀祭、献饌、祝詞奏上、玉串奉奠、直会、清祓いの儀である。 ・五十日祭に参列する場合には「玉串料」として香典を渡す必要がある。 また、喪主側は引き出物などを用意する必要がある。 引き出物の中身は基本的に残らないものを選ぶ必要があり、お茶やそうめんなどが良い。 金額の目安としては3,000円から5,000円程度である。 ・五十日祭の他に、いわゆる仏式での法事・法要にあたる儀式があり、百日祭、一年祭、五年祭、十年祭がある。 このように、仏式の葬儀とは異なる天理教ならではの作法やマナー、儀式などが存在します。 もし天理教の葬儀を行うあるいは参列する場合にはぜひ参考にしてみてください。

次の

【みたまうつしの儀】とは? 市川海老蔵がブログでつづった神道の儀式に迫る!

みたまうつしの儀

天理教では、神様が人間に体を貸し与えているという考え方を持っています。 神様は人間の親となり、その身を育み、さまざまなことを教えている、としているのです。 このような考え方は、天理教の葬儀の内容にも現れています。 天理教においては亡くなることは「神様に体を返すこと」という解釈になります。 神様に体を返した後に、また新しい体が見つかるまで、魂を神様にゆだねるという考え方をしているのです。 これは「みたまうつし」と呼ばれる通夜にあたる儀式に象徴され、天理教の葬儀のもっとも大きな特徴です。 天理教は、神道の一種として考えられています。 特に、昭和20年まではこの傾向が顕著でした。 このため、天理教の葬儀は神道と似たかたちをとることになりますが、相談する相手は「神社」ではありません。 全国各地にある教会を対象とすることになります。 天理教の葬儀の流れ 天理教の葬儀の流れは、以下の通りです。 【通夜】 1. 祓詞を奏上する お祓いの言葉を述べます。 みたまうつし 魂を体から移し、神の御許へと届けます。 供物を供える~礼拝 供物を神前に供えたり、斎主が玉串奉献を行ったりします。 また、「しずめの詞」を唱えます。 これは、みたまうつしを完了させるための詞であり、非常に重要なものです。 列拝と玉串奉献 世話役による列拝が行われたのち、参列者による玉串奉献が行われます。 喪主(喪家)が玉串奉献をするのもこのタイミングです。 【告別式】 告別式でも、供物をささげたり、告別式のための詞が奏上されたりします。 また、玉串奉献も行うなど基本の流れは通夜と同様になります。 ただし、ここで挙げた流れは、あくまで一例にすぎません。 同じ「天理教」でも、その葬儀のやり方には、ある程度の地域差などが存在します。 天理教での葬儀の香典マナー 香典には宗教ごとに表記などを適用したい部分があります。 まず、天理教においては、蓮の花の書かれた香典袋は使いません。 これは仏教の考え方によるものだからです。 表書きについては、神道に準じます。 「御玉串料」「御榊料」「御霊前」などが一般的です。 仏教ではよく使われる表書きである「御仏前」は、当然用いない方がよいでしょう。 なお、この「御霊前」という表記は、天理教以外にもさまざまな宗教で用いられる表現でもあります。 水引きに関しては地域にもより、黄と白、あるいは黒と白、もしくは銀色のものを使います。 これはどんな宗教でもいえますが、もちろん水引のかたちは結びきりです。 なお、香典返しの際には「偲草」という、ほかの宗教ではあまり使われない表記が用いられます。 天理教の玉串奉献のやり方と参拝方法について 天理教の玉串奉献のやり方について見ていきましょう。 天理教の玉串のやり方は、神道のときと同じです。 まず、両手で玉串を受け取ります。 右手は手のひらを下に、左手は手のひらを上にして受け取るようにします。 この後、玉串を時計回り(右)に回して、祭壇側に茎を向けるかたちで静かに置きます。 その後の参拝についてですが、これにも決まりがあります。 祭壇の前で2回礼をする(離れている場合は1礼とする場合もあり) 2. 柏手を4回うつ(ひかえめな音) 3. 一拝する 4. 柏手を4回うつ(ひかえめな音) 5. 一礼をする 非常に特徴的なのは、この「柏手」の部分です。 通常の葬儀においては、柏手は「しのび手」といい、音を立てることはしません。 しかし天理教の場合は、必ずしもしのび手でなくてもよいとされています。 これもまた、天理教の葬儀の大きな特徴といえるでしょう。 天理教の葬儀で不安なことがあれば、まずは相談から始めよう ここまで、天理教の葬儀について見てきました。 ただ、ここで挙げた内容はあくまで一般的なものです。 実際の葬儀においては、これに加えて地域差があり、それぞれの所属する教会の考え方の違いが多少生じたりします。 このような点を解消するためには、ぜひ専門家への相談をおすすめします。 たとえば、葬儀社である公益社では、天理教の葬儀における「不安だ」「どうしたらよいのかわからない」に、的確にお応えいたします。 見積もりについても細かく算出いたします。 葬儀の「わからない」は、そのままにしておくと後々まで後悔することにつながります。 宗教的なこと、お金のこと、慣習のこと…。 さまざまな「わからない」は、しっかり解消していきましょう。 「自分ができることをしっかりやった」「きちんと相談・学習した」という経験は、きっと後悔のないお見送りに繋がるはずです。 天理教の葬儀をお考えの方は、公益社にご相談ください。 24時間365日ご相談を承ります。 葬儀のマナーをもっと見る.

次の