ピアジェ 認知 発達。 ジャン・ピアジェの考えた4つの発達段階(再)

ピアジェとは

ピアジェ 認知 発達

赤ん坊はこの時期に身近な環境に関わり、吸う、つかむ、たたくなどの身体的な活動を身につけます。 この段階の特徴は 「循環反応」と 「対象の永続性」 「循環反応 」 ふと何かを触ってみたら感触が面白かったので、何度も触ってみる、といったこと。 「対象の永続性を理解すること」 物を見ることができなくても、物が存在し続けていることを理解する能力のこと。 生後7~9ヶ月頃になると、物の永続性を理解し始める。 例えば、ブランケットの下に子どものお気に入りのおもちゃを隠した場合、子どもは物理的におもちゃを見ることができなくとも、ブランケットの下を探そうとするようになる。 この能力を獲得すると、乳児は養育者といないいないばぁを楽しむことができるようになる。 この能力は、8ヶ月頃から起こる人見知りにも関係する。 この段階から、子どもは論理的思考を獲得しはじめる。 しかし、抽象的なことや仮定についてはまだうまく考えられず、「みかん」や「机」のように具体的なものにのみ論理を当てはめることができます。 この段階で重要なのは、子どもが 「保存の概念」を理解できるようになることです。 例えば、短く幅の広いカップに入った液体を、背の高い、痩せたガラス容器に移し替えるなどしても液体の量は変わらないこと。 ものの見た目が変わっても、ものの量や数が変わるわけではないことが分かるようになる。 そして、子どもが論理的に考え始めるにつれ、前の段階の自我主義が消え、 他の人がどのように考え、感じるかも考え始める。 誰もが必ずしも同じ思考、感情、および意見を共有するわけではないことを理解し始めます。 しかし、この時点で論理を使うのは子どもにはまだ難しく、抽象的で仮説的な概念に苦しむ傾向があります。 <子どもが形式的操作期に入ったかどうかを確かめるには> 「ケリーはアリーより背が高く、アリーはジョーより背が高いとしたら、身長がいちばん高いのは誰かな?」 のような質問をするとよい。 形式的操作期にいる子どもは、頭のなかだけで考えて答えを出すことができます。 一方、絵を描かないと分からない子どもは、まだ具体的操作期にいるようです。

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児童期の認知発達1

ピアジェ 認知 発達

子供は、生まれたての頃は全てにおいてパパママにお世話してもらう必要がありますが、月齢を経るにつれて自分の意思で身体を動かせるようになり、言葉を学習して言語的コミュニケーションをとれるようになります。 一方で、こうした目に見える成長発達に加え、刺激に対して感覚や運動で反応していたものが、頭の中であれこれ考えて行動することもできるようになるなど、認知機能 思考 も成長していきます。 子供の認知機能の発達段階については、たくさんの研究結果が発表されていますが、中でもピアジェの発生的認識論はとても有名で、知育の世界でもその知見が取り入れられています。 この記事では、ピアジェの発生的認識論における子供の認知機能の発達過程について紹介します。 ピアジェの発生的認識論における認知機能発達の4段階 ピアジェの発生的認識論では、操作のレベルに応じて、人の発達を大きく4つの段階に分けています。 感覚-運動期(生後0歳~生後2歳)• 前操作期(生後2歳~生後6歳)• 具体的操作期(生後6歳~生後11歳)• 抽象的操作期(生後11歳~) 操作とは、ある行動(行為)を頭の中でイメージして再生し、実際に行動してみなくても、その行動によって生じる結果を想像することです。 例えば、立体的な図形を見せられて、「裏面はどうなっていますか。 」と聞かれた場合に、実際に見て確認しなくても、立体の形状や見えている部分から裏面を想像することです。 感覚-運動期(生後0歳~生後2歳) 感覚-運動期とは、感覚(見る、聴く、触れるなど)と運動(掴む、つまむ、ぶつかるなど)によって、自分の周囲に広がる世界を把握し、認識する時期です。 感覚-運動期は、月齢や感覚・運動の内容によって、6つに分類されています。 第1段階(新生児期) 赤ちゃんが生まれ持った原始反射によって、周囲の刺激に対して反応する段階です。 原始反射には、唇におっぱいが触れると吸い付いて母乳を飲み哺乳反射、手の平に触れた物をギュッと握る手掌把握反射などがあります。 関連記事 第2段階(生後1ヶ月~生後3ヶ月) 吸う、叩くなどの感覚的で自分の身体に対する運動を繰り返す(第1次循環反応)時期です。 例えば、指吸い(自分の指を吸い続ける)をしたり、自分の身体を叩いてみたりといった行動を繰り返します。 第3段階(生後3ヶ月~生後8ヶ月) 機会的・偶発的(偶然をきっかけとして)に物を操作する時期です。 手に触れた物を掴んで投げたり引っ張ったりするなど、目と手を協応させて物に働きかける行動を繰り返し(第2次循環反応)、自分の行動によってどのような結果が生じるかを感覚的にとらえていきます。 第4段階(生後8ヶ月~生後1歳) 興味関心に基づく行動を繰り返すうちに、目的と手段の関係を理解して実践する時期です。 例えば、おもちゃを取ってほしい時に指差して大きな声を出す、抱っこしてほしい時にパパママの身体にしがみついて顔を見るなどです。 人や物が見えなくなったり触れなくなったりしても「存在し続けていること」を理解する(対象の永続性)のも、第4段階です。 対象の永続性を理解しているかどうかは、「いないいないばあ」や「おもちゃはどっち?」といった遊びで簡単に確認できます。 いずれの遊びも、対象の永続性を理解する前は、遊ぼうとしてもキョトンとしていますが、理解できるようになると、笑顔になって楽しめるようになります。 例えば、いないいないばあで両手で顔を隠すと、対象の永続性を理解していない赤ちゃんは、いなくなったと思って興味が他に映りますが、理解できている赤ちゃんは、「見えなくなったけど、手の後ろに顔があり、すぐまた現れる。 」と予想します。 そして、実際に「ばあ」の掛け声とともにパパママの顔が現れると、笑顔になって歓声を上げて喜びます。 関連記事 第5段階(生後1歳~生後1歳6ヶ月) 行動を変えることで、異なる結果が生じることを理解する時期です。 この時期には、目的を達成するためにトライアンドエラー(試行錯誤)を繰り返して、期待どおりに行く方法を見つける(第3次循環反応)ことができるようになります。 例えば、絵本を読んでほしい時に、まずは絵本を指差してみて、パパママが気づいてくれないと、今度はパパママに抱きついて注意を向けさせたうえで絵本を指差すという具合です。 関連記事 第6段階(生後1歳6ヶ月~生後2歳) 目的と手段の関係をイメージとして理解し、目的にたどり着くために複数の手段を組み合わせられるようになる時期です。 例えば、手の届かないところにあるおもちゃを取るために、ベビーチェアをイスの前に持っていき、ベビーチェアの上に立っておもちゃを取ることができるようになります。 前操作期(生後2歳~6歳) 前操作期とは、外界の認識が感覚と運動(活動)から操作へ発達していく準備段階の時期です。 対象の永続性がしっかり獲得され、言語やイメージによる象徴化ができるようになります。 象徴化とは、ある物事を他の物事で表現することで、象徴化を獲得した子供は、ある役割になりきる「ごっこ遊び」ができるようになります。 これが可能となることによって,目の前にはない活動ができたり,ある役割になりきって行動することができるようになります。 ごっこ遊び、ある行動を時間が経ってから真似する(延滞模倣)、絵を描くといった遊びが可能になります。 一方で、他人の視点で物事を見たり考えたりできません(自己中心性)し、機械や植物などにも人と同じ心があると信じています(アニミズム)。 また、頭で考えるよりも五感の影響を受けた直感的な思考に基づいて行動しがちですし、物事を全体として理解したり、分類や系列化したりする能力も未熟です。 発生的認識論では、前操作期を生後4歳前後の象徴的・前概念的思考の段階と、直感的思考の段階に分類しています。 象徴的・前概念的思考の段階 思考(認知機能)がイメージによって行われ、概念に基づいた思考はまだない段階です。 例えば、自宅で猫を飼っていて、仲の良い友達の家でも同じ種類の猫を飼っていた場合、自宅の猫と友達の家の猫を同じ「猫」というカテゴリーで認識できず、別のものとして認識しています。 直感的思考の段階 思考(認知機能)がイメージによって行われるとともに、カテゴリーなどの概念による思考もできるようになる時期です。 自宅の猫と友達の猫を、同じ「猫」というカテゴリーで認識します。 一方で、五感に影響された直感的な思考になりがちです。 例えば、カップから別のカップに水を移し替えた時に、カップの形状など視覚的情報に左右されて、水の量が変化したと認識することがあります。 関連記事 具体的操作期(生後6歳~生後11歳) 具体的操作期とは、具体的な物事について論理的に考えることができるようになる時期です。 一方で、抽象的な物事について論理的に考えることはまだ難しいものです。 発生的認識論では、具体的操作期を2つの段階に分類しています。 第1段階(生後6歳~8歳) 数の保存、系列化、クラス化をはじめ、物事の単純な性質や共通点を理解して、それに基づいた思考が可能になる段階です。 保存とは、ある物の形や状態を変化させても、ある属性は変わらずに残るという概念のことです。 保存の概念を獲得すると、あるカップから形状の異なるカップに水を移しても、水の量が同じであると理解できるようになります。 第2段階(生後9歳~10歳) ある物を別の角度から見た時の見え方を推測する(観点の協応)、別々のグループに属するものの共通点を推測する(交差の理解)、ある物や概念に変化を加えた後に元に戻すことができる(思考の可逆性)といった思考を獲得していく時期です。 例えば、立体模型の裏面の形を推測したり、積み木を積んで遊んだ後に一つひとつ積み木を下ろしたりできるようになります。 抽象的操作期(生後11歳~) 抽象的操作期とは、現実の具体的なことだけでなく、現実を一つの可能性と位置づけて抽象的なことも論理的に考えられるようになる時期です。 思考の内容と形式がはっきりと区別されるため、内容にとらわれずに形式のみで思考することができます。 抽象的操作期には、仮説に基づいて結論を導くことができるようになります 仮説的演繹的思考。 例えば、「1>2 1は2より大きい 」という命題と「2>3 2は3より大きい 」という命題から、「1>3 1は3より大きい 」という結論を導くことができます。 また、ある結果を導く要因を、ランダムではなく系統的に組み合わせて発見することができるようになります 組み合わせ思考。 2種類の絵具を混ぜ合わせてある色を作る時に、適当に混ぜ合わせるのではなく、1種類の絵具を固定して2種類目の絵具を次々変えていくという方法がとれるようになります。 さらに、ある物事の変化が別の物事の変化にも影響を及ぼすことが理解できるようになります 計量的比例概念。 まとめ ピアジェの発生的認識論における赤ちゃんと子供の認知機能の発達段階について紹介しました。 子供の認知機能の発達は、身体の成長以上に個人差が大きいので、必ずしも理論どおりの発達を遂げるわけではありません。 また、子供によって特異な領域と苦手な領域が存在し、早くできるようになることと、獲得に時間がかかることもあります。 日常の育児場面では、理論は目安程度にとらえて、目の前の子供の発達を見守ってあげることが大切です。 関連記事 ikujilog.

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ピアジェの認知発達理論とは (Piaget’s Cognitive developmental theory)

ピアジェ 認知 発達

認知の発達では,何がいかに発達するか,そのメカニズムは何かが問題となる。 ピアジェPiaget,J. 同化とという認知の機能は不変であり,発達段階の特徴は領域一般的な論理構造で説明できるとする。 操作期operational periodは,乳児期のシェムの構造で特徴づけられる0~2歳の感覚運動期sensorimotor period,の自己中心的,論理より知覚に基づく判断が優位な2~7歳の前操作期pre-operational period,の具体的事象に論理的を適用できる7歳から11~2歳の具体的操作期concrete operational period,青年期の組み合わせ思考や仮説演繹的思考,生起していないことや抽象的なことに論理を適用できる11~2歳から14~5歳の形式的操作期formal operational periodの4段階を経て,均衡化のメカニズムにより,遺伝と環境の相互作用のもと発達するとされる。 しかし,ピアジェの考えに対する批判として,発達段階の根拠,認知の領域固有性,認知の文化・社会的文脈の規定性の軽視が指摘されている。 乳児は,感覚器官が機能し,パターン認知,対象物の同定,恒常性,運動知覚,模倣など感覚器官による外界の認知が可能で,視覚,聴覚,味覚,触覚などは生後すぐに機能している。 視覚と聴覚,視覚と触覚などの感覚間協応が見られるが,表象はまだ十分発達していない。 再認記憶や手がかり再生記憶は早くから見られる。 乳児は作動記憶の容量や知識,推理などおとなと比べて情報処理能力に制限があるが,早期に種々の認知的達成をなすという有能性が知られている。 これは,制約とモジュールの組み合わせにより刺激を適切に処理するしくみが備わっているからとされる。 制約constraintとは,特定の認知領域の概念や事実と関係したデータに注意を向けさせ,環境の考えられる解釈の幅を狭めることができる機能を果たす。 モジュールmoduleとは,解決すべき問題にかかわる情報に刺激されたときにのみ働き,反応できる情報を監視し,不必要な情報に反応せず,また誤った仮説をもたない機能を果たす。 乳児期では制約による注意の制御とモジュールによる処理とで形成された対象物,行為,数,空間,社会的相互作用という知識が中核的役割を担うこととなる。 幼児期では,空間,時間,物質,因果性,数,論理,素朴生物学,素朴心理学,言語という経験を構成する枠組みの発達を基に物理,生物,心などの領域の素朴理論が発達する。 表象の発達,とくに言語発達が目覚ましい。 幼児期では文字を読むことや高度な数学などやがて学校において教育される知識により,進化的な背景もなく祖先が経験していない新しい生態学的問題に対処するため,文化によって形成された能力と関係する周辺領域に関する知識の発達が見られる。 これは,中核領域のように生得的支援のしくみがないために個人差,文化差,知識の違い,知識の獲得年齢などに大きな相違があり,個人が選択した領域に関して社会・文化の中で経験を重ね,徐徐に知識やそれを効果的に運用する技能を獲得する。 幼児期は,新たに言語やカテゴリーによる推理,スクリプト,作動記憶や長期記憶,自伝的記憶,さらには記銘方略,メタ記憶能力などの領域一般的認知能力が発達し,この能力を基にさらに周りにいるおとなのガイドにより数,量,空間,心の理論など多様な知識を獲得する時期と考えられる。 児童期は,注意がより選択的で,適応的で,計画的となり効果的に情報取得がなされる。 リハーサルや体制化などの記憶方略が精緻化され,記銘,保持,検索が効果的に行なわれる。 書きことば(2次的言語)が発達し,数,量,生物,物理,社会,歴史など基本的な科学的知識が取得される。 具体的事柄に対して論理的に判断でき,スキーマscheme,スクリプト,カテゴリー,概念など認知の単位が形成され,カテゴリーによる推理や因果性が発達する。 青年期においては,注意力の進歩,効果的な方略使用,知識の増大,情報処理のスピード増大,メタ認知の発達などがなされる。 また,まだ起こっていない事柄について推理が可能となり,組み合わせ,仮説演繹的思考により複雑な課題の解決が可能となる。 成人期前期では,専門的な経験から,ある事柄について領域固有な知識を取得し,熟達化してゆく。 真か偽か,良いか悪いかといった2値的な考えから,相対的に真実が一つではないという多値的な考えへの変化,論理と現実の調整,理想と現実のギャップの調整ができるようになる。 中年期は,基本的に情報処理スキルに依存する流動性知能に対して知識や経験の累積が意味をもつ結晶性知能は依然として発達する。 個人差が大きくなる。 記憶,推理,課題解決などにおいて反応時間が長くなるが,訓練,課題のデザインの工夫,メタ認知などにより処理スピードの減少を補うことができる。 老年期では,個人差が目立つ。 記憶においては,作動記憶の年齢による制限が課題解決や複雑な処理を困難にする。

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